今回のにわかトレーダーのコツコツFXブログでは、FX初心者がトレンドの継続判断をするのに有効なチャネルラインについて特徴や引き方などを中心にポイントを紹介していきます。
はじめに、FXで大きな利益を上げるための条件の1つとして、為替相場が上昇トレンド(アップトレンド)または下降トレンド(ダウントレンド)になっている際、それらの流れに乗ってトレードを行うことが求められます。
この時、チャート上にトレンドラインを引くことによって、どのくらいのトレンドが発生しているのか、トレンドの重要性はどのくらいなのか、トレンド転換がしそうなのかなど、トレーダーに対してFXトレードに有利な情報を提供してくれるメリットがあります。
これに加えて、今回のにわかトレーダーのコツコツFXブログで紹介する「チャネルライン」を知り、トレンドラインと合わせて活用することができれば、さらにFXトレードを合理的に行っていくことが可能になります。
ちなみに、ここで1つあらかじめお伝えしておくべき重要な注意点があります。
今回紹介する「チャネルライン」は、トレンドラインとセットで活用されるものであるため、そもそもトレンドラインがどのようなものであるのかをはじめ、トレンドラインの引き方がわからなければ、残念ながら役立つ情報にはなりません。
そのため、これらの内容がわからないFX初心者の人やトレンドラインに対する知識が曖昧な人は、必ず、以下記事からトレンドラインとトレンドラインの引き方を知ってから本ブログの内容を読み進めて下さい。
今回のにわかトレーダーのコツコツFXブログは、主にFX初心者の人を対象にしておりますが、すでにトレンドラインについての知識がある程度、身についている前提で進めていきますので、あらかじめご留意下さい。
目次
FXトレードにおけるチャネルラインとは
チャネルラインは、別にリターンラインとも呼ばれ、トレンドラインに対して並行に引かれる線のことを言います。
FXのトレードスキルには様々な種類があるものの、トレンドラインの引き方やトレンドラインを引くメリットを知ることに加え、チャネルラインを引くことで、ご自身のFXトレードがさらに有利に進めやすくなるのは確かです。
チャネルラインを引くメリットは、次項で個別に紹介していきますが、まずは、チャネルラインとはどのようなラインなのか大まかなイメージを以下、紹介しておきます。
上記画像の黄色の線がトレンドラインにあたり、このトレンドラインと並行に引かれている緑色の線がチャネルラインです。
重要なポイントは、チャート上に引いたトレンドラインとチャネルラインの間にあるローソク足の値動きにあります。
上記ポイントをしっかりと意識しながら、チャネルラインを引くメリットを読み進めてみて下さい。
チャネルラインを引くメリット
ここでは、チャネルラインを引くことによって得られる主なメリットについて、個別にポイントの紹介をしていきます。
トレンドが引き続き継続するのかどうかを判断することができる
チャネルラインを引く1つ目のメリットは、トレンドが引き続き継続するのかどうかを判断することができる点があげられます。
上記画像を見ますと、明らかに上昇トレンド(アップトレンド)になっていることが確認できます。
この時、トレンドラインのみを引いた場合、この先どこまでトレンドが継続しそうなのか判断が付きにくいデメリットが生じます。
そのため、このデメリットを補うために、チャネルラインも一緒に引くことによって、ローソク足の位置関係からトレンドが継続するのかどうかを合理的に判断することができます。
ローソク足が、チャート上に引いたトレンドラインとチャネルラインの間に引き続きある場合、上昇トレンド(アップトレンド)が継続していると判断でき、一時的な下げは調整のための下げであり、上昇トレンド(アップトレンド)であることに変わりはないと判断できる
押し目買いやピラミッティング(増し玉)を合理的に行える
チャネルラインを引く2つ目のメリットは、押し目買いやピラミッティング(増し玉)を合理的に行える点があげられます。
なお、今回紹介している画像は上昇トレンド(アップトレンド)のものであるため、仮に下降トレンド(ダウントレンド)の場合は、「戻り売りやピラミッティング(増し玉)を合理的に行える」と置き換えて下さい。
今回は、上昇トレンド(アップトレンド)であるため、トレンドラインとチャネルラインの関係性から以下、いずれかの合理的なエントリーが考えられます。
1.「サポートラインとして効いている」ところで押し目買いを行う
2.「レジスタンスラインとして効いている」ところ(いわゆる一時的に調整が入った時の高値)を明確に超えたところでピラミッティング(増し玉)を行う
この時、チャートに引かれているトレンドラインやチャネルラインは、当然のことながら長期の時間足を表示して引かれているものであることが大前提となるため、上記2つの方法は、より合理的で期待値が高いポジションエントリーにつながると考えることができるでしょう。
なお、ピラミッティング(増し玉)について、よくわからない人は、以下、ナンピンとピラミッティング(増し玉)について紹介している記事がありますので、合わせて読み進めてみることをおすすめします。
利益確定(利食い)の目安として活用することができる
チャネルラインを引く3つ目のメリットは、利益確定(利食い)の目安として活用することができる点があげられます。
具体的には、トレンドラインと並行に引いたチャネルラインが、レジスタンスラインとして効いているところが利益確定(利食い)を行う1つの目安となります。
仮に、前項で紹介したような押し目買いやピラミッティング(増し玉)を行った場合、次に訪れるローソク足とチャネルラインが接触するポイントがレジスタンスラインになると考えられるため、その部分が利益確定(利食い)の次の目安になります。
また、トレンドラインに接触し、トレンドラインとチャネルラインの間からローソク足が外れてしまった場合、トレンド転換のサインとなるため、この規則性から外れてしまった時もポジション決済の判断を行わなければならないでしょう。(なお、こちらにつきましては、次項のまとめでわかりやすく紹介します。)
トレンドラインとチャネルラインの関係性とポジション決済まとめ
ここまでチャネルラインを引くメリットについて紹介しましたが、トレンドラインとチャネルラインの関係性とポジション決済の判断などをまとめると以下のように考えることができます。
上昇トレンド(アップトレンド)の場合
出典 外為オンライン 第9回トレンドライン&移動平均乖離率より引用
下降トレンド(ダウントレンド)の場合
出典 外為オンライン 第9回トレンドライン&移動平均乖離率より引用
レンジ相場(横ばい)の場合
出典 外為オンライン 第9回トレンドライン&移動平均乖離率より引用
なお、本ページでは、チャネルラインについて紹介しているため、基本的に上昇トレンド(アップトレンド)または下降トレンド(ダウントレンド)の場合に引かれるラインについて触れております。
そのため、レンジ相場(横ばい)についてのレジスタンスラインおよびサポートラインの認識の方法は、上昇トレンド(アップトレンド)や下降トレンド(ダウントレンド)とは異なることになるため、この認識の仕方がわからない人は、以下、レジスタンスラインとサポートラインについて紹介している記事を合わせて読み進めていただくことをおすすめします。
チャネルラインの引き方
ここまでチャネルラインの概要とチャネルラインを引くメリットについて紹介させていただきましたが、ここからは、このチャネルラインを実際にチャート上へ引くためにはどのようにしたら良いのかについて紹介していきます。
まずは、大和証券で公開しているWEBサイトの金融・証券用語解説よりチャネルラインの引き方を引用して紹介するところから始めていきます。
トレンドラインと並行して描くラインのこと。
上昇トレンドのチャネルラインは、トレンドラインと平行したラインを高値に合わせて引きます。
下落トレンドのチャネルラインは、トレンドラインと平行したラインを安値に合わせて引きます。
トレンドラインとチャネルラインの間を「チャネル」「トレンドチャネル」と呼び、期間が長いほどそのトレンドが強いといわれます。
相場はチャネルの中で動くことが多いため、売買のタイミングを図るのに利用されます。
出典 大和証券 金融・証券用語解説 [チャネルライン]より引用
上記解説を読み進めますと、たとえば、上昇トレンド(アップトレンド)の場合、チャネルラインは、トレンドラインと平行したラインを「高値」に合わせて引くとあります。
上記画像を見ますと、トレンドライン(黄色の線)を引き、「高値」に合わせて平行なチャネルラインが引かれていることがわかります。
なお、ユーザーの皆さまが実際に使われているFX会社のチャートやそれ以外のチャートなどによって、チャネルラインを引くための機能は異なっていることが考えられますが、チャネルラインを引く機能は、どこのチャートであったとしてもまずもって必ずあると考えられます。
そのため、特に、FX初心者の人は、チャネルラインを引く機能を探してまずは実際にチャネルラインを引き、トレンドラインとチャネルラインの間でローソク足が行き来していることを過去のチャートなどから確認し、検証されてみるのが望ましいと言えます。
トレンドラインとチャネルラインはFXトレーダーによって認識が異なる
これまでの内容からチャネルラインとは、トレンドラインとセットで活用されるものであることが十分ご理解いただけたと思います。
そして、チャネルラインのメリットを活かすためには、まずはトレンドラインがチャート上へ引かれていることが前提となります。
この時、トレンドラインとチャネルラインは、FXトレーダーによって認識が異なる場合があり、その理由は以下の通りです。
トレンドラインを引く際の基準が「ひげ」か「実体」かの違いがあるため
トレンドラインを引く際、ローソク足の「ひげ」を基準として引く方法と「実体」を基準として引く方法の2通りの方法があります。
専門書籍を見て筆者が自分なりに解釈したところ、結論から申し上げて、どちらの方法であったとしてもご自身がFXトレードを行う上で重要な環境認識に合った方を採用すべきだという結論に至りました。
つまり、自分のトレードスタイルに合わせてトレンドラインやチャネルラインをチャート上に表示させた時、これらのラインが自分のトレードスタイルに合致し良い意味で活かせるのであればそれでいいといったことになります。
たとえば、「ひげ」を基準として2つのラインを引いた時に効果が得られるのであれば「ひげ」を基準としてラインを引けばよいことになります。
もちろん、「実体」を基準として2つのラインを引いた時に効果が得られるのであれば「実体」を基準としたラインを引く必要があります。
逆に、「ひげ」を基準として2つのラインを引いた時に効果があまり表れないようであれば「実体」に変えて2つのラインを引いて検証してみるのもよいでしょう。
仮に、2つのラインを引いても効果が得られない場合は、そもそも「トレンドラインの引き方が誤っている」か、「トレンドの認識が誤っている」かのいずれかであることも考えられます。
トレンドラインとチャネルラインを引くことで、これら2つのラインの間をローソク足が行き来する規則性をチャート上で見つけられた時は大きなチャンスです。
トレンドに逆らわないで、大きな波に乗るトレードをすることができれば、大きな利益を得られる期待値が高まることでしょう。
トレンドラインを引く時間軸(時間足)に違いがあるため
FXトレーダーによって、トレードスタイルや普段から見ているチャート上の時間軸は全く異なります。
そのため、トレンドラインを引く時間軸(時間足)も自ずと異なることになるため、相場環境の見方がトレンドラインを引く時間軸(時間足)によって変わることが十分考えられます。
こちらにつきましても、前項で紹介したトレンドラインを引く基準のように、どの時間軸(時間足)が良いといったものではなく、自分のトレードスタイルに合った時間軸(時間足)を見つける必要があります。
その時間軸(時間足)を中心にトレンドラインやチャネルラインを引くことによって、これらのラインが活きた場合、ご自身にとってより有利なFXトレードを行える大きなきっかけになると筆者は考えます。
おわりに
今回のにわかトレーダーのコツコツFXブログでは、FX初心者がトレンドの継続判断をするのに有効なチャネルラインについて特徴や引き方などを中心にポイントを紹介させていただきました。
元々、本ページは、にわかトレーダーのコツコツFXブログ内で公開しているトレンドラインとトレンドラインの引き方に係る記事内容に厚みを増すために作成したものです。
今、改めて本ページを作成しながらチャネルラインを引くメリットを振り返ってみますと、チャネルラインは、トレンドラインの知識とセットで知っておく必要がありますし、簡単に有効活用できる優れものであることを再認識しました。
その一方、チャネルラインをさらに深堀していきますと、トレンドラインとチャネルラインだけの関係性に留まらず、たとえば、為替相場の「押し」や「戻り」が関係するリトレースメント比率などにも関係し、FXのトレード知識やトレードスキルは、トレード経験のみならず、様々な知識が融合されてつながっていることにも気づかされました。
個々のトレード知識が「点」だとしますと、今回のブログ作成によって「点」と「点」が線でつながった感覚を得ることができ、筆者個人としましては、本ページを作成して自分自身のためになったと率直に感じています。