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【新しいNISAどう使う?】独立系FP(ファイナンシャルプランナー)の私が「こんなのもありじゃない?」って感じていること

金融庁のWEBサイトでは、新しいNISAについて、2024年(令和5年)以降に現行のNISAから新しいNISAへ制度改正される予定であることを伝えています。

当事務所では、このNISA制度の改正について、令和4年12月に簡単な制度改正の内容やポイントをはじめ、より使いやすくなったことを投稿しました。

関連記事:佐藤元宣FP事務所【NISA制度改正】令和5年度税制改正大綱より独立系FP(ファイナンシャルプランナー)が思うこと

上記関連記事を公開したときは、金融庁のWEBサイトで新しいNISAのポイントが、まだ公開されていませんでした。

ただし、現在では金融庁のWEBサイトにて「新しいNISAのポイント」や「よくある質問」がわかりやすく公開されています。

参考:金融庁 新しいNISA

このページでは、改めて、新しいNISAのポイントやよくある質問を一通り確認したとき、こんなのもありじゃない?って感じていることを綴っていきます。

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【重要】新しいNISAになっても変わらない大切な考え方

はじめに、現在のNISA制度から新しいNISA制度になっても変わらない大切な考え方があります。

それは、NISAで資産運用する目的を明確にしておくことです。

たとえば、教育資金を準備するため、老後資金を準備するため、住宅ローンの繰り上げ返済資金を準備するためなどが目的の一例としてあげられます。

これらは、あくまでも一例なのですが、NISAで資産運用する目的を明確にしておくことで、ぶれない計画的な資産運用と資産形成がしやすくなります。

佐藤 元宣
佐藤 元宣
本題の前に、新しいNISAはどのように変わったのか、ポイントを簡単に紹介しておきます。

【ポイントを簡単に】新しいNISAはどのように変わるのか

新しいNISAでは、現行のNISA制度にある「非課税期間」が無期限となります。

ちなみに、現行のNISA制度では、一般NISAが最長で5年間、つみたてNISAが最長で20年間といった非課税期間が定められています。

さらに、一般NISAもしくはつみたてNISAのいずれかを選んで使わなければならない選択が必要でした。

しかし、新しいNISA制度は、これらが無くなり、これまでの「一般NISA」と「つみたてNISA」のメリットをどちらも併用して活かせるようになりました。

出典:金融庁「新しいNISA」より引用

なお、上場株式への投資は、総額1,200万円までの上限があるものの、トータルで1,800万円までの資産運用に対して税金がかからないメリットも大きいといえます。

佐藤 元宣
佐藤 元宣
【新しいNISAどう使う?】独立系FP(ファイナンシャルプランナー)の私が「こんなのもありじゃない?」って感じていることを次から簡単に綴っていきます。

目的別に投資銘柄をわけて長期の資産運用をする

新しいNISAは、これまでのNISA制度に比べて、投資できる金額が増加し非課税期間が無くなりました。

そのため、資産運用の目的別に投資銘柄をわけて長期の資産運用をする方法は効果的だと私は感じています。

たとえば、まったく将来のマネープランを考えず何も対策を行っていない人がいることを前提として、私の家族構成を一例に考えてみましょう。

・小学校2年生(7歳):将来のまとまった教育資金の準備をする目的 → A投資信託を毎月積立

・園児(5歳):将来のまとまった教育資金の準備をする目的 → B投資信託を毎月積立

・住宅ローンの一括繰り上げ返済目的 → C投資信託を毎月積立

上記は簡単な一例ですが、資産運用の目的が明確ですと、いつまでにまとまったお金が必要になるのかわかりやすくなります。

そのため、目的別に投資銘柄をわけることによって、必要な時期になるまでにまとまった必要なお金を準備するにはどのように積立し資産運用をするとよいのか、計画的に対策を行える期待がもてます。

佐藤 元宣
佐藤 元宣
優先度合いが高いものから継続して多くお金を積立するのがポイント!

家計のキャッシュ・インフローをより良くするために短期的・中期的な上場株式運用をしたい

キャッシュ・インフローは、簡単に「お金が入ってくること」、逆にキャッシュ・アウトフローは「お金が出ていくこと」です。

あたりまえのことですが、家計のお金を多く余らせるためには、収入が支出よりも多くなければなりません。

しかし、収入をなかなか増やすことが難しいと感じている人も多くおられるはずです。

そのため、私でしたら新しいNISAの「成長投資枠」を使った上場株式への投資を短期的・中期的に行います。

長期のお金は、先に紹介した投資信託への積立、短期・中期のお金は株式投資でバランスよく。

これらを上手に使って、新しいNISAのメリットをいずれも活かすことは、自分たちが理想としている家計状態を維持できるきっかけになると思います。

ちなみに、現在のNISAと異なり、新しいNISAでは「非課税枠の再利用ができる」メリットを忘れてはならないでしょう。

非課税枠の再利用ってどういうこと?

非課税枠の再利用について、簡単な一例で紹介しておきます。

たとえば、上場株式へ100万円(簿価)を投資していたとします。

これが、1年後に値上がりして120万円(時価)になったとき、保有している株式をすべて売却すると売却益は20万円です。

現行のNISA制度と変わらず、これまで通り、この20万円の利益に対して税金がかかることはありません。

ポイントは、投資をした100万円です。

現行のNISA制度では、投資をした100万円の投資枠(非課税枠)を再利用することはできません。

しかし、新しいNISAでは、この投資をした100万円の投資枠(非課税枠)を再利用することができるのです。

つまり、利益に対して税金がかからず、お金を回しながら利益をコツコツ積み上げていくことも現実的に可能となります。

佐藤 元宣
佐藤 元宣
あくまでも、運用結果はあなた自身の投資判断であることを決して忘れないでください。利益を得ても損してもあなた次第ってことです。

ちなみに、このようなことが可能になるため、金融庁では金融機関に対して「成長投資枠」を使った「回転売買」への勧誘行為を厳しくチェックすることを謳っています。

佐藤 元宣
佐藤 元宣
回転売買は、頻繁に株式などの金融商品を売買することをいいます。

どこまでが回転売買になるのか?私たち個人投資家も新しいNISAで株式投資をする前にその基準を知っておく必要はありそうです。

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おわりに

新しいNISAは、2024年(令和5年)以降に現行のNISAから制度改正される予定です。

私は、少なくとも現行の制度よりも利便性が高くなったと思っており、将来のライフプランやマネープランを考える上で大いに使える制度だと感じています。

新しいNISA制度のメリットを多く活かし、より充実したと思える暮らしを実現していきたいものです。

本ブログを公開している時点で、新しいNISAは始まっておりませんが、新たなライフプラン、マネープランを立てるきっかけにしてみるのもよいでしょう。


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