昨日、ほぼ毎日、投資信託を少額ずつ買付した場合のブログを公開しました。
本日、投資信託にかかる基準価額メールを証券会社から受け取り、アメリカの株価が大きく下落したことに伴い、買付している投資信託の基準価額も大きく下落しました。
これを受け、投資をこれから始めようと検討している人、投資初心者の人、元本割れを心配する人にとっては、無駄に不要な考えや投資判断をする場合もあるのではないか?と感じました。
そこで、今回のFPブログでは、投資している投資信託が大きく下落したときや元本割れの考え方について、1500文字くらいでさらっとまとめます。
本日時点のトータルリターンと基準価額の下落金額
はじめに、本日時点のトータルリターンと基準価額の下落金額を簡単に紹介しておきます。
なお、昨日のブログで公開した内容に基づいているため、詳細がわからない人は、以下、当事務所のリンクから確認してみるのもよいでしょう。
基準価額の下落金額、本日時点のトータルリターンと昨日のトータルリターンは、以下の通りです。
ファンド名(委託会社) | 基準価額 | 前営業日比率金額(%) | リターン(年率) |
eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | 18,895円 | -492円 (-2.54%) | 18.64% |
・本日時点でのトータルリターン:+182円(含み益)
・昨日時点でのトータルリターン:+332円(含み益)
投資信託の基準価額が大きく下落した結果、トータルリターンも減少していることがわかります。
仮に、もっと大きく下落した場合、現在の含み益が含み損(トータルリターンがマイナス)になった可能性もあるでしょう。
投資している投資信託が大きく下落したときは?
投資している投資信託が大きく下落したときは、何も気にせずこれまで通り継続して買付することが極めて重要です。
簡単に、これには大きく2つの理由があると私は考えます。
1つ目の理由は、そもそも投資目的に応じたゴールに達していないことがあります。
たとえば、ほぼ毎日投資信託を300円ずつ買付し、10年以内に100万円を貯める目標を立てていたとします。
現時点で、上記目標が達成されていないわけですから、投資信託の基準価額が大きく下落しようが大きく上昇しようが気にする必要はないわけです。
2つ目の理由は、一過性(一時的)の値動きに左右されないことがあります。
投資信託を「毎日」や「毎月」のように定期的に継続して買付することは「ドルコスト平均法」の効果を得られます。
ドルコスト平均法は、価格が高いときに少量の買付がなされ、価格が安いときは多くの量の買付がなされる特徴があります。
つまり、長い時間をかけて継続して定期的に行うことによって、平均買付価格が低く抑えられるメリットを得られるわけです。
ちなみに、ドルコスト平均法については、過去に当事務所で公開している記事もあります。
内容をもっと詳しく知りたい人は、合わせて読み進めてみてもよいでしょう。
いずれにしましても、最終的な目標が達成していない現状においては、一過性の大きな値動きを気にすることなく継続した買付が大切だということです。
本来の元本割れと考え方
投資を検討している人や投資をそもそも行っていない人は「元本割れ=損をする」と考えている人が多い傾向にあります。
しかしながら、本来の元本割れというのは、保有している投資信託などの金融商品を売却し、結果として損失を被ったとき(損失が確定したとき)です。
つまり、トータルリターンがプラスの場合は「含み益」、マイナスの場合は「含み損」であり、いずれも確定した損益ではありません。
本来の元本割れと考え方を知り、長い時間をかけてコツコツお金を成長させる考え方を持つことは、お金の貯蓄を考える上でとても大切です。
継続して買付を行い、長い時間をかけて、大きな利益になるまでじっくり待つことがポイントです!