本ページでは、FXでマルチタイムフレーム分析をしたトレードに根拠と納得ができる理由を紹介します。
はじめに、FXでポジションエントリーをしたとき、そのポジションが利益になることを誰でも考えます。
このとき、マルチタイムフレーム分析をしたトレードであれば、自分のエントリーに対して明確な根拠と納得ができる大きなプラス効果が得られます。
特に、スイングトレードやデイトレードなど、ある程度の時間をかけたトレードほど、マルチタイムフレーム分析による影響はとても大きいです。
ぜひ、普段自分が行っているFXトレードを考えながら、最後まで読み進めてもらうことで理由に納得できるものと思います。
【理由を紹介する前に】そもそも「マルチタイムフレーム分析」とは?
まずは、マルチタイムフレーム分析とはどのような分析方法なのか?について簡単に紹介します。
マルチタイムフレーム分析とは、チャート分析において短期足から長期足まで複数の時間足のチャートを総合的に分析して、売買戦略を立てる考え方のことです。
出典:MYFOREX マルチタイムフレーム分析より引用
上記解説より、マルチタイムフレーム分析は、短期足・中期足・長期足といった複数の時間足を確認して「売りエントリー」か「買いエントリー」を決める分析方法であることがわかります。
つまり、マルチタイムフレーム分析をしますと、自分が行う「売りエントリー」もしくは「買いエントリー」に明確な根拠を持てることを意味します。
しかし、ここだけを見ても、マルチタイムフレーム分析を具体的にどのようにして行えばよいのかわかりません。
そこで次項では、マルチタイムフレーム分析の具体的な分析手順について紹介します。

【週足の流れに合わせる】マルチタイムフレーム分析の手順(分析方法)
FXでマルチタイムフレーム分析を行って明確なエントリー根拠と納得できる結果を残すためには、マルチタイムフレーム分析の手順を知る必要があります。

【ステップ1】週足(長期足)で「売りエントリー」または「買いエントリー」を決定する
マルチタイムフレーム分析の最初のステップは、週足(長期足)を確認し、売りまたは買いのエントリーを意思決定します。
つまり、明確な根拠や自信がもてる通貨ペアを見つけ、その通貨ペアの週足の流れに合わせることが納得できる結果を残すための最重要ポイントです。
ちなみに私は、ボリンジャーバンドを使ってマルチタイムフレーム分析を行っています。

これによって、エントリー当初は逆張りですが、中期足や短期足で見たときにトレンド転換し順張りとなる流れに沿ったFXトレードを行っています。
上記画像は「ユーロ・ポンドの週足」です。
黄色枠のグレーで塗りつぶされているところが、ボリンジャーバンドの「+2σと+3σの間」を表しています。
この間にローソク足があるときに「売りエントリー」を行っているということです。
黄色枠を見ますと、上ヒゲが生じ、一時的に大きく上がったものの、結果として売られて下がっていることが確認できます。

【ステップ2】日足(長期足)チャートを確認する
週足で売りまたは買いを意思決定したら、次は日足を見ます。
たとえば、売りでエントリーを決めた場合、日足もローソク足が高値付近にあることを確認しておくことが大切です。
【ステップ3】8時間足(中期足)または4時間足(中期足)チャートを確認する
日足を見た後は、8時間足(中期足)または4時間足(中期足)チャートを確認します。
たとえば、売りでエントリーを決めた場合、週足や日足だけでなく8時間足や4時間足も高値付近にあることを確認しておくことが大切です。

【もっと細かくしたい人】1時間足(中期足)または30分足(短期足)チャートを確認する
マルチタイムフレーム分析で、もっと細かく、より有利なポジションを取りたい人は、さらに1時間足や30分足を見るとよいでしょう。
こちらは、スイングトレードやデイトレードなどトレード手法による個人差があるところだと思います。

【有利なポジション】FXでマルチタイムフレーム分析をしたトレードに根拠と納得ができる理由
FXで利益を得るためには、大きな流れに逆らわないことがとても大切です。
ここでいう「大きな流れ」とは、週足や日足といった長期足の流れに逆らわず、流れに沿ったトレードをすることを意味します。
つまり、週足や日足といった長期足の流れに対して「順張り」でFXトレードをすることが利益を得るために重要になるともいえます。

マルチタイムフレーム分析をしますと、あいまいなトレードを避けられ、売りまたは買いの明確なエントリー根拠を得られます。
そのため、一時的に含み損を抱えても、これから「含み益に転じるための一時的な過程」だと気持ち的に納得できると私は思います。
また、利益を得るための有利なポジションエントリーができることもマルチタイムフレーム分析の大きなメリットです。
【効果的な有効活用】マルチタイムフレーム分析は「押し目買い」や「戻り売り」のチャンスも得られる
FXは、上昇トレンド、下降トレンドのいずれのトレンドであったとしても、ずっと同じ方向へ一直線で値動きをすることはありません。
具体的には、小刻みに上下変動を繰り返して上昇したり下降したりしていきます。
つまり、上昇トレンドの場合における「押し目買い」や下降トレンドにおける「戻り売り」のチャンスは、マルチタイムフレーム分析によって得られやすくなります。

押し目買いや戻り売りは大きく利益を得るためのチャンスですから、できることならば確実にものにしたいです。
たとえば、マルチタイムフレーム分析によって売りエントリーをしたとき、いったん大きく下がったところで利益決済を行います。
その後、いったん為替レートが上昇して再度、為替レートが下降したときに「戻り売り」で売りエントリーすることで、さらに大きな利益を得られやすくなるわけです。

【小さな通貨量を小刻みに】マルチタイムフレーム分析で利益を得るために私が行っているポイント
マルチタイムフレーム分析を手順やポイントを知ることができました。
しかし、これを実際にどのように使うことで利益を得られるのか?知りたい人もおられると思います。
そこで、あくまでも私個人のFXトレードですが、マルチタイムフレーム分析で利益を得るために私が行っているポイントを紹介します。
なお、前提条件は以下の通りです。
・普段スイングトレードやデイトレードを行っています
・週足基準で売り・買いを意思決定しています
・ボリンジャーバンドの「+2σと+3σの間にローソク足があるときは売りエントリー」「-2σとー3σの間にローソク足があるときは買いエントリー」をしています
・トレードする通貨ペアによって、通貨量を変えています
・ボリンジャーバンドを使っており、「+1σと-1σ」および「オシレーター(MACD・RSI・ストキャスティクスなど)」を一切使っていません
・逆張りエントリーからのトレンドフォローをしています
上記の前提条件より、まず週足で逆張りエントリーをしているため、一時的に最初は含み損を抱えることが多いです。
そのため、最初のポジションエントリーは「試し玉」として、小さな通貨量を投じます。
しかし、週足基準で、かつ、ボリンジャーバンドの2σと3σの間を狙っているため、トレンドが反転する動きを比較的早い段階で得られます。
このとき、次の日も含み損を抱えていた場合、「ナンピン」してポジションを追加します。
これによって、攻めながら守るトレードを同時に行います。
たとえば、試し玉として5,000通貨投じた場合で次の日も含み損の場合、その日に5,000通貨を追加で投じるイメージです。
預託証拠金に対して小さな通貨量を小刻みに投じているため、強制ロスカットの心配もありません。
含み益に転じたとき、今回の例ですと10000通貨投じているため、その分の利益を得られます。
さらに週足基準のため、獲得pipsも多くなります。
つまり、少額の通貨量であっても、多少の時間をかけて納得の結果(ある程度まとまったお金)が得られます。
ただし、エントリーチャンスが少ないことや万一、大暴騰・大暴落が起こったときの確定損失が大きくなるデメリットがあることも理解しておきましょう。

【おわりに】FXトレードでマルチタイムフレーム分析を習慣化すると無駄なトレードを減らせる
FXトレードでマルチタイムフレーム分析をあたりまえに行うようになりますと、無駄なトレードを減らすことができます。
つまり、ポチポチ病による無駄に根拠のないエントリーが避けられ、無駄に損失を被るリスクも避けられます。
何よりも根拠をもって、利益であっても損失であっても納得できるトレードを行えることは気持ち的に全く違うのではないでしょうか?
FXは、必ずお金が増えるのではなく、減ることもあります。
しかし、それらをわかった上で、割り切りながらトレードを行える理由や根拠を持っていることと持っていないことでは雲泥の差があるはずです。
普段のFXトレードにおいて、テクニカル分析によるトレードを行っている人がほとんどだと思います。
このとき、根拠や納得できるトレードを行うことと、あてずっぽうで、かつ、運任せで行うトレードでは、その結果に明確な違いが生じることはいうまでもありません。
自分なりのトレードスタイルややり方がいまいち定まっていない人、結果を求めている人。
本ページを参考に、試してみてはいかがでしょう?

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