このページは、FX(外国為替証拠金取引)で働きながら副収入を継続して得るために知っておきたいこと(佐藤元宣FP事務所のオリジナル電子書籍)20ページです。
なお、すでに公開しているその他のページにつきましては、下記の目次リンクから確認することができます。
はじめに、前回の19ページでは、新規投資と決済に根拠を持って行える投資戦略の1つとして「マルチタイムフレーム分析(MTF分析)」を紹介しました。
マルチタイムフレーム分析に加え、すでに紹介しているサポートライン、レジスタンスライン、トレンドライン、チャネルラインの知識は相場分析に大いに役立ちます。
しかし、働きながらFXで資産運用を行う際、チャートと向き合う時間があまり確保できない場合がある点は、大きな弱みになると思われます。
せっかく相場分析がしっかりできても、投資チャンスを活かせないことは大きなデメリットです。
そこで今回(20ページ)では、この弱みをカバーする注文方法として「IFO(アイ・エフ・オー)注文」を紹介します。
目次
【あなたはどう感じますか?】実際のチャート分析から心境を想定する
上記画像にある赤矢印は、2024年7月2日(火)の18時30分あたりの「GBP/AUD(ポンド/豪ドル)」日足チャートです。
IFO(アイ・エフ・オー)注文の強みを知るには、まずは、実際のチャート分析で心境を想定するところから始めます。
・あなたは、トレンドラインとチャネルラインを引いて、為替相場が下降トレンドになっていることを分析できています。
・引いたトレンドラインは、レジスタンスラインとしての役割を担っていることも理解しています。
・日中は働いているため、チャートを確認する時間がなかなか取れない状況です。
・トレンドライン付近(赤矢印付近)までレートが達したら、新規売り注文をしたいと感じています。
ここまで相場分析ができており、投資戦略も明確かつ合理的です。
このチャンスが到来した場合、確実にモノにしたい心境になるのは当然ではないでしょうか?
画像のローソク足(赤矢印)から確実に読み取れること
赤矢印は、2024年7月2日(火)の18時30分あたりの「GBP/AUD(ポンド/豪ドル)」日足チャートです。
この時点で、ローソク足は陰線が表示され、上ヒゲが生じていることを確認できます。
つまり、トレンドライン付近から「新規売り注文」ができていたとしたら、少なくとも18時30分あたりの時点で「含み益が生じている」ことを意味します。
相場分析と投資判断がしっかりとできているのにも関わらず、本来ならば得られているはずの利益を逃すのは悔しいですよね?
このようなときに、投資チャンスを逃しにくい注文方法が「IFO(アイ・エフ・オー)注文」です。
IFO(アイ・エフ・オー)注文とは?もし使えていたらどうなってた?
IFO(アイ・エフ・オー)注文は、自分が指定したレートに達したときに新規投資注文が行え、さらに指値と逆指値の設定も行える注文方法です。
今回の場合、トレンドライン付近で新規売り注文をしたかったわけです。
つまり、IFO(アイ・エフ・オー)注文をしていたら、この付近にレートが達したときに、チャート確認できなくても新規投資ができていたことになります。
なお、トレンドライン付近の為替レートは、1.90400で、同注文を行っていた場合、7月2日(火)の12時から12時30分までの間で新規売り注文がなされていました。
このレートで新規売り注文がなされ、18時30分時点で始値が1.89890です。
仮に、利益確定注文にあたる指値設定を40pipsに設定していた場合、この時点で利益確定されています。
IFO(アイ・エフ・オー)注文を賢く使うための3箇条
IFO(アイ・エフ・オー)注文は、働きながらFXで資産運用を行っている人でチャートと向き合う時間があまり確保できないときに役立つ注文方法です。
このとき、同注文を賢く使うためのポイントを3つに分けて簡単に紹介します。
1.さまざまなラインを引いた相場分析がなされ投資根拠が明確であること
今回の例では、トレンドラインとチャネルラインを引いて相場分析がなされていました。
そして、投資根拠が明確でした。
このような状況が整っているときに、あらかじめIFO(アイ・エフ・オー)注文をしておくことはとても有効です。
2.新規注文が確実になされそうなレートを設定
上記画像のトレンドライン付近の為替レートは、1.90400であることをすでに紹介しております。
このとき、トレンドラインに達する一歩手前で反発して下降することも十分考えられます。
つまり、事例のように1.90400に設定したIFO(アイ・エフ・オー)注文が執行されない懸念が生じます。
(新規投資チャンスをモノにできずに逃すということ)
これを避けるために、1.90350や1.90300のように、より確実に新規注文がされそうなレートを設定して行うことが大切です。
3.買い注文はBID、売り注文はASKの切り替えを必ず行うこと
こちらにつきましては、すでに過去のページで紹介しておりますが、新規買い注文はスプレッドが加味された売りレートで約定します。
そして、新規売り注文はスプレッドが加味された買いレートで約定します。
覚えておられるでしょうか?
一見、とても些細な事のように思えます。
しかし、IFO(アイ・エフ・オー)注文を行う場合、この部分をしっかり行わないと、自分が本来指定したレートで注文が執行されないことがあるため注意です。
【おわりに】私が会社員・公務員だったらIFO(アイ・エフ・オー)注文をこう使う
私が会社員や公務員などでチャート確認する時間がなかなか確保できない立場だったとします。
であるならば、私は前の日の夜にさまざまな通貨ペアを確認して相場分析を行います。
トレンドライン・チャネルライン・サポートライン・レジスタンスラインなどが明確に引ける通貨ペアを探します。
見つけることができたら、実際のチャートへラインを引き、その通貨ペアに狙いを定めます。
次の日の朝、狙いを定めた通貨ペアに対して出勤前にIFO(アイ・エフ・オー)注文を入れます。
利益確定注文にあたる指値設定は幅を狭く(確実な利益確定ができるように)
損失確定注文にあたる逆指値設定は広く(損失確定にならないように)
少額の投資で(気になってしかたないレベルの投資は仕事に支障が生じる)
あくまでも働きながら副収入を継続して得る目的を忘れない。
そのため、ほんの少しの利益でも得られればラッキー。
塵も積もれば山となる。
私が会社員・公務員だったら、こんな感じでIFO(アイ・エフ・オー)注文を使いますね。