このページは、FX(外国為替証拠金取引)で働きながら副収入を継続して得るために知っておきたいこと(佐藤元宣FP事務所のオリジナル電子書籍)16ページの続きです。
すでに公開しているその他のページにつきましては、下記の目次リンクから確認することができます。
はじめに、前回の16ページでは、FXの投資戦略に欠かせない「サポート」と「レジスタンス」の重要ポイントや活かし方を紹介しました。
しかし、為替相場が上昇トレンドや下降トレンドになっている場合の「サポート」や「レジスタンス」について16ページでは紹介しておりません。
ちなみに、FXで時間効率の良い利益を得るためには、為替相場がトレンドを形成し、そのトレンドの波にうまく乗ることが近道です。
そのためには、トレンドラインを引き、どのようなトレンドを形成しているのか?サポートとレジスタンスがどこなのか?などを把握することが重要です。
そこで本ページ(16ページ続き)では、FX投資に欠かせないトレンドラインを活かした投資戦略とサポート・レジスタンスの重要ポイントを紹介します。
目次
【たった1本の補助線】トレンドラインとは
為替相場は、相場全体が上昇傾向にある「上昇トレンド」と相場全体が下降傾向にある「下降トレンド」に加え、どちらでもない「横ばい(レンジ)」の3つに大きく分けられます。
出典:みんなのFX トレンドラインとは?引き方と見方、トレードでの活用のポイントより引用
このとき、上昇トレンドや下降トレンドのように、1つの方向に大きく相場が値動きした場合に引く補助線を「トレンドライン」といいます。
トレンドラインは、線を1本引くだけで、合理的な投資根拠を得られるほか、サポート部分やレジスタンス部分を簡単に把握することができます。
次項で紹介する画像や説明を読み進めることで、具体的にどのようなことなのか?イメージがわきやすくなるでしょう。
【買いの投資戦略】上昇トレンドラインとサポートライン
出典:みんなのFX トレンドラインとは?引き方と見方、トレードでの活用のポイントより引用
上昇トレンドが発生している場合、安値同士をつないだ右上がりの線が「上昇トレンドライン」です。
重要なポイントは、相場が上昇した後、一時的に下降したとき、上昇トレンドラインにあたって再び反発・上昇しているところにあります。
つまり、上記画像の「赤い丸の部分」がサポートされており、上昇トレンドラインはサポートラインとしても機能している部分が重要ポイントです。
したがって、これらのライン付近で「買い注文」を行った場合、上昇トレンドに乗って時間効率の良い利益を得られやすいといえます。

【売りの投資戦略】下降トレンドラインとレジスタンスライン
出典:みんなのFX トレンドラインとは?引き方と見方、トレードでの活用のポイントより引用
下降トレンドが発生している場合、高値同士をつないだ右下がりの線が「下降トレンドライン」です。
重要なポイントは、相場が下降した後、一時的に上昇したとき、下降トレンドラインにあたって再び反発・下降しているところにあります。
つまり、上記画像の「赤い丸の部分」がレジスタンスとなっており、下降トレンドラインはレジスタンスラインとしても機能している部分が重要ポイントです。
したがって、これらのライン付近で「売り注文」を行った場合、下降トレンドに乗って時間効率の良い利益を得られやすいといえます。
【重要ポイント】トレンド終了のサインやトレンド転換のサインについて
為替相場の上昇トレンドや下降トレンドは、ずっと継続することはなく、いつか必ずトレンドが終了します。
このとき、FX投資をしている人それぞれが基準としている時間足は全く異なるため、トレンド終了の考え方や感じ方は変わるはずです。
しかし、トレンドラインを引いた投資戦略を行っている場合、トレンド終了のサインやトレンド転換のサインは共通認識を持つものと思われます。
【売りの投資戦略】上昇トレンド終了のサインやトレンド転換のサイン
出典:みんなのFX トレンドラインとは?引き方と見方、トレードでの活用のポイントより引用
上昇トレンドが継続する場合、トレンドラインがサポートラインの役割を果たしてレートが切り上げ上昇する流れとなります。
しかし、上昇トレンドが終了しトレンドが下降へ転じる場合、トレンドラインをローソク足が下抜けします。
このトレンドラインをローソク足が「確実に」下抜けした場合、上昇トレンドが終了し、トレンド転換がされる重要なサインとなります。
実際のチャートで上昇トレンド終了とトレンド転換を確認してみよう
上記画像は、USD/MXN(米ドル/メキシコペソ)の日足チャートです。
はじめに、緑色で引かれている斜めの線が上昇トレンドラインです。
1つ目のポイントは、赤矢印の部分で、ローソク足がトレンドラインを下抜けしていることが確認できます。
2つ目のポイントは、緑矢印の部分で、ローソク足の高値がトレンドラインにあたって反発し戻されています。
つまり、トレンドラインがレジスタンスの役割をはたしていることが確認できます。
その後、為替レートが徐々に下降し、上昇トレンドの終了とトレンド転換をしていることがわかります。

【買いの投資戦略】下降トレンド終了のサインやトレンド転換のサイン
出典:みんなのFX トレンドラインとは?引き方と見方、トレードでの活用のポイントより引用
下降トレンドが継続する場合、トレンドラインがレジスタンスラインの役割を果たしてレートが切り下げ下降する流れとなります。
しかし、下降トレンドが終了しトレンドが上昇へ転じる場合、トレンドラインをローソク足が上抜けします。
このトレンドラインをローソク足が「確実に」上抜けした場合、下降トレンドが終了し、トレンド転換がされる重要なサインとなります。
実際のチャートで下降トレンド終了とトレンド転換を確認してみよう
上記画像は、USD/CHF(米ドル/スイスフラン)の日足チャートです。
はじめに、緑色で引かれている斜めの線が下降トレンドラインです。
ポイントは、緑矢印の部分で、大きな陽線が生じてトレンドラインを大きく上抜けしていることが確認できます。
次の日も引き続き為替レートが上昇し、下降トレンドの終了とトレンド転換をしていることがわかります。

サポートやレジスタンスの役割を多く担っているトレンドラインが引けたときは、そのラインを信じて強気のトレードを試みたいものです。
まとめと次回予告
本ページでは、FX投資に欠かせないトレンドラインを活かした投資戦略とサポート・レジスタンスの重要ポイントを紹介しました。
トレンドの大きな波に乗るためには、正しくトレンドラインを引けていることがとても大切になります。
ちなみに、自身が引いたトレンドラインを見たとき、サポートやレジスタンスの役割を多くはたしていない場合は要注意です。
なぜならば、そのトレンドラインは、重要な役割をはたさずに、あまり意味のないものになっている可能性があるからです。
そのため、重要度合いが小さなトレンドラインを引いた場合、あえて一度削除して、新たに違う箇所で引き直すようにすることを推奨します。
効果的なトレンドラインは、サポートやレジスタンスの効果が面白いほど見て取れます。
最後に、次回予告(17ページ)ですが、今回紹介したトレンドラインをさらに活かした投資戦略として「チャネルライン」を紹介します。
チャネルラインを引くことによって、新規投資や決済が根拠をもって行え、これまで紹介した投資戦略に幅が広がることは確かです。