今回のにわかトレーダーのコツコツFXブログでは、FX初心者がスワップポイントで生活費の一部を稼ぐ考え方とはどのようなものなのかについて紹介していきます。
はじめに、FXでは、スワップポイントと呼ばれるものが存在し、このスワップポイントを得ることによってお金を増やすことができます。
また、スワップポイントは、エントリーした通貨ペアやlotをはじめ、買いポジションなのか売りポジションなのかによって付与される金額が異なるものの、スワップポイントの金額は、FX初心者やFXのプロなど、トレード経験やトレードスキルの有無が関係することはないといった大きな特徴があります。
そのため、FX初心者であっても、スワップポイントの仕組みを理解することによって、たとえば、毎月の生活費の一部を稼ぐことは容易にできることを意味します。
ちなみに、FX初心者の人をはじめ、スワップポイントとはどのようなものなのかよくわからない人やスワップポイントの注意点がよくわからない人は、本ブログを読み進めていただく前に、以下の記事より内容を一通りじっくりと読んでいただいてから、こちらの記事内容を読み進めていただくことを強くおすすめします。(スワップポイントの基本についてポイントを紹介をしています)
この理由は、本ブログで紹介する内容は、すでにスワップポイントについて基本的な部分を知っている人向けとしているためです。
なお、筆者の本業は、独立系ファイナンシャルプランナー(FP)であり、FXは別の収入源を得るといった意味合いで行っておりますが、今回のにわかトレーダーのコツコツFXブログでは、独立系ファイナンシャルプランナー(FP)という立場とFXトレーダーという2つの立場で、FX初心者がスワップポイントで生活費の一部を稼ぐ考え方について紹介していきます。
目次
FX初心者がスワップポイントで生活費の一部を稼ぐ考え方とは
FX初心者がスワップポイントで生活費の一部を稼ぐ考え方とは、基本的に毎日付与されるスワップポイントを積み上げていき、その貯まったスワップポイントを現金化して生活費の一部に充当するといった考え方になります。
一般に、毎月の生活費は固定費にあたり、収入があったとしてもなかったとしても支出が発生することになるわけですが、主に、食費・水道光熱費・日用雑貨にかかるお金など実に様々な種類があります。
当然のことながら、毎月の生活費は、それぞれの世帯によってかかる金額が異なることになりますが、その生活費の一部を「何もしないで時間が稼いでくれる」としたらユーザーの皆さまはどのように感じるでしょうか?
現実的にこれが可能となるのが、スワップポイントで生活費の一部を稼ぐ考え方です。
スワップポイントで生活費の一部を稼ぐために必要なこととは
スワップポイントで生活費の一部を稼ぐのに興味や魅力を感じたFX初心者の皆さまも多いと思います。
そこで本項では、スワップポイントで生活費の一部を稼ぐために最低限必要なことを個別に紹介していきます。
保有する資産の内、余裕のある資金の範囲内で行うこと
FXでスワップポイントを得るためには、FX会社を通じてFXトレードが行える口座を開設する必要があります。
そして、FX口座を開設した後に、そのFX口座へご自身のお金を入金してFXトレードが開始となります。
この時、入金するお金は、必ず余裕のある資金の範囲内で行うようにしてください。
この理由は、予期せぬ為替の大暴落によって入金したお金の大半を失ってしまうリスクがあるためです。
そもそも、スワップポイントを積み上げて生活費の一部を稼ぐためには、エントリーしたポジションをしばらく放置する必要があります。
そのため、極めて薄い確率ではあるものの、放置したポジションが為替の大暴落に巻き込まれた場合、時として入金したお金の大半を失ってしまう大損失を被ることになります。
したがって、仮に、このようなことが起こってしまったとしても、生活に支障が出ない余裕のある資金の範囲内で行うことが極めて重要です。
ポジションのエントリーは、基本的に「買い」でエントリー
こちらはポジションをエントリーする通貨ペアによる違いはあるものの、日本円が絡む通貨ペアの場合、ポジションのエントリーは、基本的に「買い」でエントリーする必要があります。
中には、「買い」ではなく「売り」でエントリーをすることによってスワップポイントが得られる通貨ペアもあるものの、スワップポイントが高い通貨ペアのほとんどが「買い」によって得られるものが多くなっているのが現状です。
時間をかけてコツコツ分散投資に徹すること
本ページの冒頭で、スワップポイントは、エントリーした通貨ペアやlotをはじめ、買いポジションなのか売りポジションなのかによって付与される金額が異なることをお伝えしました。
この時、スワップポイントは、ポジションをエントリーする際のlot数を倍にするとスワップポイントも倍になる特徴があります。
たとえば、「買い」で1lotのポジションをエントリーした場合、翌日に付与されるスワップポイントが10円の通貨ペアがあったとします。
この通貨ペアに対して、仮に、10lotでポジションをエントリーした場合、翌日に付与されるスワップポイントは100円(10円×10lot)となるイメージです。
これを30日間に渡ってそのままほったらかしにしておきますと、単純計算で3,000円のスワップポイントが得られることになります。
ただし、lot数が大きくなると、常に上下変動している為替相場によって、含み損益も大きく変動することになるため、最初から大きなlotでエントリーするのではなく、少額のlotを時間をかけてコツコツ分散投資をしながらエントリーしていくことがとても大切です。
FX初心者の人は、つい目先の利益に捉われてしまいがちですが、時間をかけてコツコツ着実にスワップポイントを積み重ねていくことを徹するように心がけておきたいものです。
重要!長期足を必ず確認し、スワップポイントだけでなくキャピタルゲインも一緒に得るように徹すること
はじめに、ここで紹介する内容は極めて重要ですので、必ず守ってFXトレードを行うように心がけてください。
スワップポイントは、どこでポジションをエントリーしたとしても、そのポジションを決済せずに翌日に持ち越すことで得られるお金になります。
この時、何も考えずに適当なポジションをエントリーすることは、大きな含み損を長い期間に渡って抱えてしまうことにもなり兼ねず、積み重ねたスワップポイントと相殺しても結果として利益が残らないリスクが生じることがあります。
そのため、日足・週足・月足といった長期足を必ず確認し、仮に、「買い」でエントリーする場合は、為替相場が下落し上昇に転じるところをしっかりと狙ってポジションを取るようにしましょう。
これによって、時間をかけながら、スワップポイントだけでなくキャピタルゲイン(為替差益)も一緒に得ることによって、大きな利益が期待できることにつながります。(目標としている生活費を稼ぎやすくなる)
あせらず、じっくりと機会を待つことが大切ですし、チャンスは中々来ないこともあるため、ご自身の「お金が欲しい」といった自分本位の思いでポジションのエントリーを行わないように努めるのが極めて重要です。
スワップポイントで生活費はどのくらい稼げるものなのか
ここまで、FX初心者がスワップポイントで生活費を稼ぐ考え方とそのために必要なことについて紹介させていただきました。
実際のところ、FX初心者の皆さんの中には、スワップポイントは1日あたりどのくらい得られるものなのか気になる人もおられると思います。
そこで本項では、トレーダーズ証券(みんなのFX)でスワップポイントを得るのを例にいくつかのパターンを個別に紹介していきます。
なお、スワップポイントの付与日数は「1日分」とし、スワップポイントの金額は、同社WEBサイトで公開しているスワップカレンダーに準じ、2020年7月17日(金)のものとします。
ドル円でスワップポイントを得ながら生活費を稼ぐ場合
投資lot数:1lot(10,000通貨)
必要証拠金:42,873円(1lotあたり)
スワップポイント:買いスワップ8円(買いでポジションエントリーした場合)
1ヶ月のスワップポイント:240円(1ヶ月あたり30日で計算し、1日あたりの平均スワップポイントを8円として計算)
トルコリラ/円でスワップポイントを得ながら生活費を稼ぐ場合
投資lot数:1lot(10,000通貨)
必要証拠金:6,251円(1lotあたり)
スワップポイント:買いスワップ28円(買いでポジションエントリーした場合)
1ヶ月のスワップポイント:840円(1ヶ月あたり30日で計算し、1日あたりの平均スワップポイントを28円として計算)
南アフリカランド/円でスワップポイントを得ながら生活費を稼ぐ場合
投資lot数:1lot(10,000通貨)
必要証拠金:2,574円(1lotあたり)
スワップポイント:買いスワップ6.1円(買いでポジションエントリーした場合)
1ヶ月のスワップポイント:183円(1ヶ月あたり30日で計算し、1日あたりの平均スワップポイントを6.1円として計算)
メキシコペソ/円でスワップポイントを得ながら生活費を稼ぐ場合
投資lot数:1lot(10,000通貨)
必要証拠金:1,912円(1lotあたり)
スワップポイント:買いスワップ6円(買いでポジションエントリーした場合)
1ヶ月のスワップポイント:180円(1ヶ月あたり30日で計算し、1日あたりの平均スワップポイントを6円として計算)
中国人民元/円でスワップポイントを得ながら生活費を稼ぐ場合
投資lot数:1lot(10,000通貨)
必要証拠金:6,132円(1lotあたり)
スワップポイント:買いスワップ8円(買いでポジションエントリーした場合)
1ヶ月のスワップポイント:240円(1ヶ月あたり30日で計算し、1日あたりの平均スワップポイントを8円として計算)
5つの通貨ペアを比較してわかること
先に紹介した5つの通貨ペアは、すべて1lot(10,000通貨)でポジションをエントリーした場合に受け取ることができるスワップポイントになります。
アメリカドルをはじめとした先進国の通貨ペアに比べて、スワップポイントが高い通貨ペアは、いわゆる新興国と呼ばれる国々の通貨が絡んだ場合に多くなる傾向があります。
特に目を引くのは、メキシコペソ/円のポジションをエントリーするのに必要な証拠金で1lotあたり、1,912円とかなり少額の金額で投資をすることが可能なところでしょう。
仮に、10lotのポジションをエントリーしますと、必要証拠金は19,120円、1日あたりのスワップポイントは60円、1ヶ月のスワップポイントは1,800円が期待できる計算となります。
ただし、10lotですと、100,000通貨のエントリーとなり、10pipsの値動きで10,000円の含み損益が生じることになるため、FX初心者の状態で、このようなリアルトレードをすることはとてもおすすめできません。
そのため、次項でお伝えするデモトレードで、それぞれの通貨ペアを試してみてから実際に、ご自身のお金を投じてみることを強くおすすめ致します。
不安な場合は、必ずデモトレードで試してから始めよう
FXでスワップポイントは、FX会社が公開しているスワップカレンダーなどを見れば、誰でも簡単に得られるお金であるため、何も難しいことはありません。
ただし、スワップポイントとキャピタルゲインを一緒に得るようなFXトレードを心がける必要があるため、FX初心者の人は、多少なりともデモトレードなどで試してから始めてみるのが望ましいでしょう。
FXで、スワップポイントを得ながら生活費を稼ぐには長い時間がどうしても必要になりますが、デモトレードで練習することは、ご自身の大切なお金を増やしていくための貴重な経験となるため、あせらずコツコツと順を追ってFXに取り組んでいかれるのがよろしいのではないかと筆者は感じています。
おわりに
今回のにわかトレーダーのコツコツFXブログでは、FX初心者がスワップポイントで生活費の一部を稼ぐ考え方とはどのようなものなのかについて紹介させていただきました。
スワップポイントで生活費の一部を稼ぐためには、若干のリスクは伴うものの、少額で大きなlotを張れる新興国の通貨ペアを選んだ方がより多くのスワップポイントを得られます。
ちなみに、新型コロナウィルスによって世界全体に多大な損害を与えた2020年は、トルコリラやメキシコペソをはじめ、南アフリカランドなどの新興国の通貨も大きく下落することになりました。
経済情勢が不安定な国の通貨は、当然にリスクも伴うことになるわけですが、無理をしないトレードと資金管理をしっかりと行うことによって、その特徴を有効に活かすことができることも確かです。
筆者自身もこれらの通貨ペアは、少額で大きなlotを張れる特徴を活かし、要所要所でポジションのエントリーをしており、これからのFXトレードにおいても活用していくことは間違いありません。
なお、先進国の通貨ペアに比べて、新興国の通貨ペアは、値動きもあまりない特徴もあるため、キャピタルゲイン(為替差益)を得るためには、それなりの大きなlotを張る必要もあります。
これらにつきましては、すでに紹介しましたデモトレードを活用し、ご自身の目と体で感じていただくことが最も望ましいと思われます。