今回の「にわかトレーダーのコツコツFXブログ」では、「FX初心者の内に自分に合ったトレードスタイルを見つけよう」といったタイトルで、これまでの自分自身のFXトレードを振り返って感じたことをブログに綴っています。
はじめに、FXを始めてまだ間もない初心者トレーダーの人や自分が思い描いているようなFXトレードをいまいち出来ずに悩みを抱えておられる人もおそらく多いと思います。
今、改めて振り返ってみますと、そんな筆者もこのような時期が長く続いて右往左往したこともありましたが、本ブログでは、主にFX初心者の人を対象に「自分に合ったFXのトレードスタイル」とはどのようなものなのか?といった部分を中心にブログを綴っていきます。
目次
FX初心者の内に自分に合ったトレードスタイルを見つけるのが望ましい理由
FXのトレードスタイルを一通り紹介する前に、本ブログのタイトルにもありますように、筆者個人としては、FX初心者の内に自分に合ったトレードスタイルを見つけておくことがとても重要だと考えています。
この理由は、自分のFXトレードに「ブレ」が無くなり、「自信や余裕を持ったポジションのエントリーができるようになる」と思うからです。
FXトレードは、心(メンタル)や身体(体調)に余裕があり、かつ、常に資金管理をしっかりとできていることが望ましいわけですが、これに加え、自分に合ったFXのトレードスタイルを見つけておくことができれば、前述したような自分のFXトレードに「ブレ」が無くなり、自信や余裕を持ったエントリーができるようになります。(筆者の体験談ですので参考程度にお役立て下さい)
つまり、FXトレードで利益をあげやすくなると考えられるほか、仮に、逆指値(損切り)にかかったとしても、その損失を認容して納得できるようになるため、精神的にも安定したFXトレードが続けられると思います。
FXのトレードスタイルにはどのようなものがあるのか
FXのトレードスタイルは、主に4つの種類に分けられ、それぞれの特徴は以下の通りです。
スキャルピング
スキャルピングとは、基本的に数分間の内に小さな利益を得るために活用されるトレード手法のことを言います。
スキャルピングで、ある程度まとまった利益をあげるためには、1日で行うトレード回数がかなり多くなってしまうこともあるため、チャートと向き合う時間を多く確保できる人に向いているトレード手法と言えます。
また、スキャルピングは、利益確定および損失確定の判断を潔く行う必要性もあるため、仮に、含み損が生じたからといって、いつまでも損切り(損失確定)できない人には向いていないトレード手法だと筆者は考えます。
デイトレード
デイトレードとは、基本的にポジションのエントリーをしてから数時間保有し、ある程度大きな利益を得たら決済するといったトレード手法です。
ちなみに、FX市場は、大きく東京時間・ロンドン時間・ニューヨーク時間といった3つの時間帯に分けられ、各々の時間帯によって為替の値動きが大きく異なる特徴があります。
そのため、デイトレードを活用してトレードを行う場合、本ブログの後で紹介する通貨ペアの特徴やそれぞれの時間帯にはどのような特徴があるのかを知った上で行うことが極めて重要になります。
なお、デイトレードは、その名前の通り基本的に1日(その日)で決済してしまうトレード手法です。
スイングトレード(スウィングトレード)
スイングトレード(スウィングトレード)とは、基本的にポジションのエントリーをしてから数日から数週間保有し、大きな利益を得たら決済するといったトレード手法です。
スイングトレード(スウィングトレード)は、先に紹介したスキャルピングやデイトレードと異なり、その日の内に決済を行わないため保有している通貨ペアのポジションに対して「スワップポイント」が発生することになります。
FXでは、為替差益以外の利益を出す方法があります。
それは、スワップポイント(金利差調整分)と呼ばれる2国間の金利差から得られる利益のことです。
つまり、日本のような低金利通貨を売って、豪ドル(オーストラリアドル)のような高金利通貨を買うと、その金利の差額を毎日受け取ることができるのです。
スワップポイントは、金額こそ大きくはないですが、毎日付与されるので、大変魅力的な利益です。※政策金利は2016年8月1日時点のものです。
出典 外為ドットコム スワップポイントとは?スワップポイントは金利の差!より引用
スイングトレード(スウィングトレード)は、長い時間をかけて大きな利益をあげるために用いられるトレード手法ですが、基本的にスワップポイントも毎日付与されるため、利益のほかに積み重なったスワップポイントが上乗せされて得られるメリットがあります。
ただし、その一方で、以下のような注意点もあります。
1.FX会社によっては、スワップポイントが必ず毎日付与されるとは限らない
2.FX会社によって、スワップポイントの金額が異なる
3.逆にスワップポイント分を支払わなければならない場合がある
(上記図の場合、豪ドル/円を「買い」でエントリーした場合は、スワップポイントがもらえるものの、豪ドル/円を「売り」でエントリーした場合は、逆にスワップポイントを支払う必要性が生じる)
4.スワップポイントの金額が変動する場合がある
5.これまではスワップポイントを受け取れていたが、コロナショックをはじめとした一時的な世界情勢の大きな変化などによって、逆にスワップポイントを支払わなければならなくなってしまうことがある など
上記5つの注意点の内、筆者が使っているとあるFX会社では、コロナショックの影響で「4」と「5」が発生し、本ブログを綴っている2020年6月27日現在において、スワップポイントの金額は、残念ながらあまり期待できない状況になっています。
とはいえ、長い時間をかけてトレードを行うスイングトレード(スウィングトレード)において、スワップポイントは、利益にジワジワと効いてくるのも確かですので、「買い」または「売り」のどちらでスワップポイントが受け取れるのか、エントリーする予定の通貨ペアではどのくらいのスワップポイントが付与されるのかなどは、あらかじめ確認した上でポジションエントリーすることを心がけておきたいものです。
ポジショントレード
ポジショントレードとは、基本的にポジションのエントリーをしてから数ヶ月から数年保有し、大きな利益と多くのスワップポイントを得たら決済するといったトレード手法です。
ポジショントレードの醍醐味は、多くのスワップポイントを得られるところにあるため、資金に余裕がある人であれば、基本的に毎日付与されるスワップポイントを得ることで不労所得を得られる大きな強みがあります。
その一方で、戦争・テロ・地震などの自然災害・国の財政破綻などといった地政学リスクをはじめとした為替の大暴落などが起こってしまった場合に一瞬でまとまった投資資金を失ってしまう大きなリスクがあることも念頭に入れておく必要があります。
仮に、FXで重要とされる資金管理がしっかりと行えるようになりますと、年間で数万円から数十万円のスワップポイントを得ることは現実的に可能であると考えられ、FX初心者の人でも不労所得を得られ、かつ、獲得したスワップポイントのみを現金化することも可能です。
筆者個人としましては、投資資金が少ないFX初心者の人には最初からおすすめできるトレード手法とは思えませんが、大きな含み損や大きなリスクを気にせず確実にスワップポイントを積み重ねて利益を得たい人にとってみますと、ある意味、最もシンプルで簡単なトレード手法なのかもしれません。
FX初心者の内はデモトレードで様々なトレードスタイルを試しておきたい
前項では、主なFXのトレードスタイルとして4種類の方法と特徴をご紹介しました。
これら4種類のトレードスタイルは、実際にFXトレードを行う人にとって「向き」「不向き」「合う」「合わない」といった個人の感覚がそれぞれ異なるはずです。
そのため、FX初心者の内は、FX会社が無料で提供しているデモトレードを活用して、スキャルピング・デイトレード・スイングトレード(スウィングトレード)・ポジショントレードをすべて試してみることを強くおすすめします。
デモトレードはダメってよく見聞きしますが・・・
FXに関する情報は、YouTubeやブログをはじめ、TwitterなどのSNSでも広く無料で情報が得られるようになっています。
この中で、FXをデモトレードで行うことを無駄や不要といった内容の情報も多くあるのですが、筆者個人としましては、こちらについて強く反対をさせていただきます。
この理由として、FXのルールが何もわからない中でいきなりご自身のお金を投じることは、その投じたお金の全部または一部を減らしてしまう可能性が極めて高いからです。
確かに、デモトレードでFXを行うよりも実際にご自身のお金を投じてFXトレードを行うリアルトレードの方が著しくトレードの質や向上が期待できると思います。
しかしながら、FXのルールや実際にトレードをする通貨ペアの特徴のほか、先にお伝えしたFXのトレードスタイルがわからなければ、仮に、一時的に利益をあげることができたとしても、長い目線で見た時、安定した利益を上げ続けていくのはおそらく難しいものと推測されます。
そのため、基礎や土台をしっかりと構築するといった意味合いにおいても、FX初心者の内は、デモトレードを活用して様々なトレードスタイルや通貨ペアの特徴を知っておくことが大切であると筆者は考えます。
自分のライフプランや生活スタイルに合ったFXのトレードスタイルを考えよう
前項では、FXのデモトレードを活用してみることをおすすめ致しました。
この時、デモトレードは、自分のライフプランや生活スタイルに合わせて行うことが大切です。
たとえば、職業が会社員や公務員などで平日はFXトレードを積極的に行ったりチャートを確認するのが難しい場合、そのような状況下に合わせてデモトレードを活用する必要があります。
具体的には、デイトレードや長い時間をかけてトレードをするスイングトレード(スウィングトレード)やポジショントレード、もしくは、ニューヨーク市場がオープンとなる夜の21時や22時頃からの短期のスキャルピングなどが望ましいのではないかと思います。(毎日の晩酌が欠かせない人であれば、長い時間をかけてじっくり行うスイングトレードやポジショントレードの方が向いていると思います)
前述したトレード方法は、あくまでも筆者個人の主観となりますが、ポイントは、自分や家族の時間をしっかりと確保しながら負担にならないFXトレードスタイルを探すところにあります。
重要!デモトレードの活用は、市場がオープンしている時間帯で活用する
こちらは筆者の体験談となり、すべてのFX会社に言えることではないのかもしれませんが、デモトレードを活用する場合、FX市場がオープンしている時間帯で活用することを強くおすすめします。
この理由として、デモトレードを活用するそもそもの意味は、実際にご自身のお金を投じるリアルトレードで安定した利益をあげ続けていく大きな目的があるためです。
そして、この目的を達成するためには、FX初心者の人であれば、FXのルールを知り、自分に合ったトレードスタイルを探し、通貨ペアの値動きの特徴を掴んだり、自分に合ったチャートを探すなど、デモトレードを活用した様々なメリットを享受しておく必要があるはずです。
この時、実際のリアルトレードで為替相場が動いている時間帯にデモトレードを活用しなければ、リアルトレードでデモトレードを活用した体験を活かすことができず、結果として前述したメリットを活かすことが難しくなります。
特に、FX市場がお休みにあたる土曜日や日曜日のデモトレードの為替値動きは、単に機械的な値動きをしており、この結果を卯のみにして「自分はやれる(勝てる)」といった早まったり、誤ったイメージを持ってしまうことが最も危険です。
そのため、リアルトレードが行える時間帯でのデモトレードを活用し、この時間帯の中でしっかりと利益を出し続けていけるかどうかを検証されるように努めていただくことを本当に強くおすすめ致します。
通貨ペアの特徴を活かしたFX取引とトレードスタイルも考えておきたい
FX会社によって通貨ペアの取り扱い数は異なりますが、FX初心者の内は、デモトレードを活用して様々な通貨ペアの特徴を知ることが大切です。
たとえば、イギリスの通貨にあたる「ポンド」が絡む通貨ペアは、基本的に1日の値動きが非常に激しい(荒い)特徴があります。
一方、メキシコの通貨にあたる「ペソ」や南アフリカの通貨にあたる「ランド」、トルコの通貨にあたる「リラ」などは、1日の値動きが基本的に小さい特徴があるものの、スワップポイントが他の通貨に比べて高い特徴があります。
これらのほか、アメリカドル・ユーロ・オーストラリアドル・ニュージーランドドル・スイスフランなどなど、それぞれの通貨ペアには特徴があるため、これらも含めてデモトレードで一通り試してみるのがおすすめです。
なお、すでにお伝えしましたように、自分のライフプランや生活スタイルに合わせたトレードスタイルでFXトレードをすることをしっかりと心がけておきたいものです。
トレードスタイルによってFX会社を使い分けることも検討しておきたい
FXの主なトレードスタイルには、スキャルピング・デイトレード・スイングトレード(スウィングトレード)・ポジショントレードといった4種類があることをすでにお伝えしております。
この時、FX会社によっては、スキャルピングを禁止しているFX会社もあるほか、リアルトレードで行うことが可能な最小lot単位といったものもそれぞれ異なります。
そのため、FX初心者の人が、デモトレードを活用して一通りのトレードの雰囲気を体験するのであれば、「スキャルピングを認めているFX会社」で「少額から始められるFX会社(少なくとも1,000通貨)」のいずれの条件も満たしたところが良いのではないかと筆者は思っています。
実際にFXの経験を積み重ねていき、トレードを行っていきますと、FX会社による違いや自分のトレードスタイルで「有利」「不利」といった細かな部分も垣間見えてきます。
しかしながら、FX初心者の内は、そこに至るまでにはまだ時間がかかりますし、それ以前に基礎と土台固めをしっかりと行う必要があるため、前述した部分はもっと先になってから考えてみても遅くはないと思います。
あせらずに「コツコツ」積み重ねていくことが、長い目で見た時に大成する近道になるのではないでしょうか?
少なくとも筆者はそのように思います。
おわりに
今回の「にわかトレーダーのコツコツFXブログ」では、「FX初心者の内に自分に合ったトレードスタイルを見つけよう」といったタイトルで、これまでの自分自身のFXトレードを振り返って感じたことをブログに綴らせていただきました。
仮に、筆者自身が、FX初心者という立場であったとして、今回ブログで綴らせていただいた内容を最初から一通り知ることができていれば、多くの失敗や苦労は避けられたと思います。
ただし、これらの多くの失敗や苦労は「成功の基」でありますから、一時的に高い金を払って貴重な経験(勉強)をしたと考える方が得策だと思っています。
目先のお金に捉われるとFXで大成するのは難しいのは確かですし、「損して得取れ」といった考えで、筆者はこれからも気楽にFXトレードと長く付き合っていきます。
これからFXを始められるユーザーの皆さまも失敗をして損失を被ることがあると思いますが、それを貴重な経験や勉強代と捉える人と単に損失を被った現実に悲観する人とでは雲泥の差がついてしまうことは言うまでもないでしょう。