今回のブログでは、etax(イータックス)で中学2年の息子に所得税の確定申告書と青色申告決算書を実際に作成させたという話を綴っていきます。
はじめに、令和3年度における所得税の確定申告が、令和4年2月16日から始まり、これは1年に1回の大切な手続きであることは言うまでもありません。
1年に1回の大切な手続きであるからこそ、所得税の確定申告書や青色申告決算書を作成させる実際の機会がなかなか無いことから、今回、この経験を早い内からさせるのが絶好の機会だと私は思いました。
息子は、すでに、日商簿記3級とFP3級の資格を取得しており、最低限の知識を身につけている状態であるからこそ、実際に所得税の確定申告書や青色申告決算書を作成するまでの過程を理解できるはずと考えたこともありましたし、年齢的に早すぎるといったことも一切ないと私は考えています。
大人になったら必ず役に立つスキルであるからこそ、年齢が若い(早い)うちから伝えておくことも大切であるはずです。
以下、息子へ伝えた所得税の確定申告書や青色申告決算書の作成過程やあえて試したトラップ(わざと試した)も合わせて紹介していきます。
目次
etax(イータックス)へアクセス
あたりまえのことですが、etax(イータックス)で所得税の確定申告書を作成するためには、インターネットよりetax(イータックス)のページへアクセスしなければなりません。
今回は、事業所得のある青色申告者が作成する所得税の確定申告書および青色申告決算書の作成ですので、個人が行う「作成コーナートップ」ページより開始です。
参考:【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス) 作成コーナートップ
ちなみに、事業所得がある青色申告者で、青色申告特別控除65万円の適用を受けるのであれば、「マイナンバーカード方式」または「ID・パスワード方式」を選択して青色申告決算書を作成し、etaxで所得税の確定申告を行ってしまうのが簡単だと私は思っています。(令和4年2月現在の税法上)
青色申告決算書は会計ソフトの決算数値と一致していることを確認させる
事業所得がある人で青色申告者の場合、会計ソフトで会計処理を行っている人も多いと思います。
決算整理仕訳を行い、決算数値と実際に作成した青色申告決算書の数値が一致していることを確認させました。
各種所得控除を適用させる
etax(イータックス)で所得税の確定申告書を作成する上で、各種所得控除を適用させる際、必要事項を正確に入力することで申告書へ自動で反映してくれるメリットがあります。
たとえば、生命保険料控除や社会保険料控除をはじめ、配偶者控除(配偶者特別控除)を適用する人も多いと思いますが、どこに、どのような金額を入力すればよいのか、実際の画面から直接教えることによって、理解してもらい、正しく入力された結果となりました。
あえて試した医療費控除のトラップ
私は、etax(イータックス)で所得税の確定申告書を作成する上で、医療費控除の適用をする場合、必ず「医療費控除の明細書」を作成しています。
この医療費控除の明細書は、etax(イータックス)のページにある医療費集計フォームをダウンロードし、医療費を入力することで、簡単に、漏れなく医療費控除の適用が可能となります。
ちなみに、過去に作成し公開している当事務所の記事で、etax(イータックス)のページにある医療費集計フォームをダウンロードや医療費控除の対象となる医療費について綴ったものがありますので、気になる人は、合わせて読み進めてみるのもよいでしょう。
なお、あえて試した医療費控除のトラップは、医療費控除の明細書を作成させる際、わざと医療費控除の対象とならない医療費としてインフルエンザの予防接種にかかった領収書を混在させたところにあります。
医療費の領収書を見て、医療費控除の対象となる医療費、対象とならない医療費を自ら正確に判定できる力をつけてほしいといった目的で行ったものです。
毎年に渡り所得税の確定申告書を作成させる予定
所得税の確定申告は、1年に1回の大切な手続きで、人によっては、そもそも所得税の確定申告をする機会がないといったケースも多いはずです。
しかしながら、所得税の確定申告書を作成するだけでなく、税金にかかる知識を法改正に合わせて持っておくことは、年齢が若いとかを別にして大切であることを私は疑いません。
だからこそ、今後は、時間やスケジュールが合う限り、毎年に渡り所得税の確定申告書を息子へ作成させる予定としています。
おわりに
etaxを活用した所得税の確定申告書の作成や医療費控除の適用について、当事務所では、過去に作成・公開した記事が複数あります。
そのため、etaxを活用してご自身で確定申告を検討している人や医療費控除の適用を予定している人については、以下、当事務所で公開しているものを合わせて読み進めてみるのもよいかもしれません。