このページは、FX(外国為替証拠金取引)で働きながら副収入を継続して得るために知っておきたいこと(佐藤元宣FP事務所のオリジナル電子書籍)13ページ目です。
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はじめに、12ページでは、FXでボリンジャーバンドを使った根拠のあるナンピンと時間を味方につける順張り投資を紹介しました。
ただ、投資手法を知ったとしても、どのくらいの投資をすると、どのくらいの金額になるのか?を知らなければ、計画的な投資を行うことができません。
そこで本ページ(13ページ)では、通貨ペアによって変わるFXの利益や損失の計算方法と投資資金について紹介していきます。
目次
【必ずチェック】すべての通貨ペアに共通している単位「pips(ピップス)」について
FXの利益や損失の金額を計算する際、すべての通貨ペアに共通していることがあります。
それは、「pips(ピップス)」と呼ばれる単位と実際に投資を行った通貨量を基に金額計算がなされる点です。
具体的にどのようなことなのか?まずは、以下の画像を例に「pips(ピップス)」と呼ばれる単位を確認していきましょう。
出典:みんなのFX pipsとは?FXの取引で使用する単位の基礎知識と活用方法より引用
上記画像より、pips(ピップス)の重要なポイントは、通貨ペアによって桁が異なるところにあります。
ただし、以下のポイントをしっかり押さえておくことができれば何ら難しいことはありません。
・〇〇〇/JPYのように日本円が絡む通貨ペア:小数点第2位が1pipsの取り扱い、小数点第1位が10pipsの取り扱い、1の位が100pipsの取り扱い
・上記以外の通貨ペア:小数点第4位が1pipsの取り扱い、小数点第3位が10pipsの取り扱い、小数点第2位が100pipsの取り扱い
以下、具体例を見ながら実際の損益計算を確認していきましょう。
【具体例】FXの利益や損失の金額計算
FXの利益や損失の金額は、pipsと投資量によって決まることを紹介しています。
ただ、これだけですと、正直なところイメージがわきづらいと感じる人も多いはずです。
そこで、以下、簡単な表を基にFXの利益や損失の金額計算をしてみましょう。
投資通貨量 | 投資開始から変動したpips | ||||
1pips | 10pips | 30pips | 50pips | 100pips | |
1000通貨 | 10円 | 100円 | 300円 | 500円 | 1,000円 |
2000通貨 | 20円 | 200円 | 600円 | 1,000円 | 2,000円 |
3000通貨 | 30円 | 300円 | 900円 | 1,500円 | 3,000円 |
4000通貨 | 40円 | 400円 | 1,200円 | 2,000円 | 4,000円 |
5000通貨 | 50円 | 500円 | 1,500円 | 2,500円 | 5,000円 |
10000通貨 | 100円 | 1,000円 | 3,000円 | 5,000円 | 10,000円 |
仮に、ドル/円(USD/JPY)に為替レートが「106.000」のときに、1000通貨を買い注文したとします。
その後、画像のようにレートが106.241まで上昇したときの金額は以下の通り。
一方、同じ条件で「売り注文」をしていた場合、-241円ということになります。
【日本円が絡まない通貨ペア】同じpipsでも金額が異なる
上記画像のユーロ/米ドル(EUR/USD)のように、日本円が絡まない通貨ペアの場合、実際の利益や損失の計算が異なります。
仮に、ユーロ/米ドル(EUR/USD)に為替レートが「1.18620」のときに、1000通貨を売り注文したとします。
その後、画像のようにレートが1.18379まで下降し、決済したときのドル/円(USD/JPY)の為替レートが「106.241」だったときの金額は以下の通り。
ポイントは、日本円に換算する際、ドル/円(USD/JPY)のレートが乗じられているところにあります。
具体例で紹介したドル/円(USD/JPY)もユーロ/米ドル(EUR/USD)も24.1pipsの利益を得ていることに変わりありません。
しかし、円換算したときの実際の金額に違いが生じ、投資量やpipsが多くなればなるほど、実際の金額も大きく変わることになります。
【次回予告】FXの利益や損失の金額計算ができると投資計画・目標金額が決めやすい
FXの利益や損失の金額計算ができるようになると、投資計画や目標金額が決めやすくなります。
また、実際のチャートを見ることによって「値幅」がどのくらいあるのか?どのくらいのpipsが獲得できそうなのか?も知ることができます。
これによって、目標としている金額を得るためには、どのくらいの投資資金を準備したらよいのか?どのくらいの投資をしたらよいのか?など投資計画も立てやすくなります。
そこで次回(14ページ)では、チャートの値幅確認方法の紹介をはじめ、具体的な目標金額と投資資金を準備したものとして投資計画の考え方を紹介していきます。