このページは、FX(外国為替証拠金取引)で働きながら副収入を継続して得るために知っておきたいこと(佐藤元宣FP事務所のオリジナル電子書籍)14ページ目です。
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はじめに、13ページでは、通貨ペアによって変わるFXの利益や損失の計算方法のほか、金額計算の共通単位にあたる「pips」などについて紹介しました。
実際のところ、FXの利益や損失の金額計算ができるようになると、投資計画や目標金額が決めやすくなるのは確かです。
ただし、実際のチャートを見て「値幅」がどのくらいあるのか?どのくらいのpipsが獲得できそうなのか?なども知っておく必要があります。
そこで本ページ(14ページ)では、FXの投資計画や目標金額を達成するために大切な「チャートの値幅確認」について紹介していきたいと思います。
目次
【為替レートの変動幅】チャートの値幅は投資前に必ず確認しよう
FXで何かしらの通貨ペアに対して投資を行う場合、投資をする前に必ずチャートから値幅を確認するようにしてください。
なぜならば、値幅をあらかじめ確認することによって、自分が立てた投資計画や目標金額を達成できそうなのか?といった重要な目安を知れるからです。
この重要な目安は、実際のチャート画像を例に確認していきましょう。
なお、チャートは「米ドル/メキシコペソ(USD/MXN)」の日足チャートで、令和6年6月10日の9時25分現在のものを使用します。
チャートから為替レートの変動幅(値幅)を確認するには、上記画像の「緑枠」にあるレート差を見ます。
まず、緑矢印の幅は、0.5000(18.0000-17.5000)あることがわかります。
画像チャートは、ヒロセ通商(FX会社)のものですが、ヒロセ通商の場合、0.1000=100pipsの取り扱いになっています。
つまり、緑矢印の幅は、0.5000ですので、500pipsの大きな値幅があることを意味します。
なお、FX会社によってpipsの表記が異なっているため、値幅確認のときは、この部分も合わせて確認することがとても大切です。
500pipsって実際の金額に換算するといくらになるの?
「米ドル/メキシコペソ(USD/MXN)」は、為替レートの変動幅がとても大きい特徴のある通貨ペアです。
そのため、小さな投資をしたとしても、大きな流れに乗ることによって、長い時間をかけなくてもある程度まとまったお金を得られます。
もちろん、予測とは逆の値動きをした場合、抱える含み損も大きくなってしまうことを忘れてはいけません。
ちなみに、私は「米ドル/メキシコペソ(USD/MXN)」へ投資をする場合、5000通貨を基本とし、100pipsもしくは200pipsの利益を得たら勝ち逃げするようなトレードを行うことが多いです。
なお、5000通貨の投資を行い、「米ドル/メキシコペソ(USD/MXN)」で100pipsの利益を得られた場合、円換算した金額は、約4,400円程度です。
つまり、同条件で投資を行い、1日500pipsの値動きをした場合、少なくとも22,000円程度の含み損益が生じることを意味します。
チャートの値幅が大きい通貨ペアへ投資をする際の注意点
チャートの値幅が大きい通貨ペアへ投資をする場合、あらかじめ理解しておかなければならない注意点があります。
それは、短い時間、長い時間を問わず、為替レートの変動幅が大きくなりやすいことです。
つまり、投資を開始してから短い時間で一時的に大きな含み損を抱えてしまうこともあります。
そのため、値幅が大きい通貨ペアほど、12時間足、日足などのように長い時間足を基準に小さな投資をするように心がけておくべきです。
また、無理のある強めの投資を避けることも忘れないようにしましょう。
短時間で一気に大きなお金を得られるメリットがあるということは、逆のデメリットもあります。
長い時間をかけて気楽にコツコツ利益を積み重ねていくことが、結果として、自分が思い描いているゴールに最も早く近づくことになるのを知っておきたいものです。
【自分はどのタイプ?】FXの投資計画と目標金額を達成するための考え方と次回予告
「FX(外国為替証拠金取引)で働きながら副収入を継続して得る」目的を達成するために投資計画や目標金額を考えることは大切です。
ここでは、投資資金10万円で、1ヶ月あたり1万円の副収入を無理なく得たい人がいたとして投資計画を考えてみます。
1.トレードできる日が1ヶ月あたり20日(平日)だとし、1日あたり500円以上の利益を得る(デイトレード)
2.1ヶ月を4週間とし、1週間あたり2,500円以上の利益を得る(スイングトレード)
3.仕事が終わって帰宅してから、狙い目だけを集中して大きなトレードをする(スキャルピング)
1から3、どの考え方であっても間違いはありません。(カッコ内は、トレード手法の名称)
ただし、人によって性格や考え方に違いはどうしてもあるため、自身にとって向き、不向きが生じることも確かです。
ちなみに、私自身も1から3のすべての方法を試しましたが、「2」が最も向いている考え方である結論に至りました。
なお、小さな投資でできる限りリスクを小さく抑え、長い時間を味方につけて有利な投資を行うためには、「2」が最も適した方法です。
私のように、たとえ小さな利益額であったとしても、負担が少なく余裕があり、長い時間をかけてコツコツお金を積み重ねて堅実な投資を望んでいる人は「2」の考え方が最も適しているともいえるでしょう。
最後に、次回予告(15ページ)をします。
まず、本ページ(14ページ)では、FXの投資計画や目標金額を達成するために大切な「チャートの値幅確認」について紹介しました。
チャートを見ますと、ローソク足と呼ばれる「赤色」や「青色」の棒がジグザグしながら為替レートが上がったり下がったりしていることがわかります。
いまさらなのですが、ローソク足を見て、そこから得られる基本情報を知ることはとても大切です。
そこで次回(15ページ)では、特に大切なローソク足の基本ポイントについて、要点を絞って紹介していきます。