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金財が実施した2019年1月27日のFP2級実技試験を見て独立系FPだからこそ感じたこと
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金財が実施した2019年1月27日のFP資格試験の合格発表日が、明日(平成31年3月7日)となっており、これを踏まえてFP2級実技試験を見て独立系FPだからこそ感じたことを綴っておきたいと思います。

実のところ、今回の試験に合格したい方からの依頼を受けて、昨年FP2級資格取得講座を行ったこともあり、直近の問題から過去問題を総合的に見た時に感じていることを独立系FPだからこそ、綴っておくことは、これからFP資格の試験にチャレンジする方々の何かの参考になるのではないかと感じています。

どちらかと言えば、上から目線的な表現も多くなることによって、中には不快な思いをされる方もおられるかもしれませんが、実際にFP実務に精通しているものからの考えや試験に合格するためのポイントだと割り切って読み進めていただければと感じています。

なお、ここでお伝えする2級実技試験は。個人資産提案業務としておりますので、あらかじめご留意ください。

金財が実施した2019年1月27日のFP2級実技試験を見て独立系FPだからこそ感じたこと

金財が実施した2019年1月27日のFP2級実技試験を見て独立系FPだからこそ感じたことは、実務に即した良問だったというのが正直な感想です。

FP資格の実技試験は、ご自身がFPの立場で顧客からの相談を受けた際に、顧客の基本情報からアドバイスとして正しいもの、誤っているものを〇×で解答するものから、年金や税金などを計算する問題まで幅広くなっています。

金財が実施した2019年1月27日のFP2級の実技試験では、平成30年4月に法改正が行われた配偶者控除がいくら適用になるのか?といった問題から、平成30年1月から始まったつみたてNISAの基本的な問題など、過去問題だけではなく、法改正された内容をいかに活かせるかが問われる問題も多かった印象を受けました。

これらの問題を見た時、独立系FP事務所で顧客の相談にのる立場としますと、これらの内容は当たり前に知り、当たり前にアドバイスをできなければ、顧客が求めている答えを導き出してあげることはできないと感じ、FP資格を持っているのであれば、当然に知っておく必要があることだと感じました。

もっとはっきりと申し上げれば、配偶者控除やつみたてNISAの基本知識というのは、FP業務に活用することが当たり前にあるからこそ知っておく必要があるということです。

また、今回の問題では、投資信託の税金計算、住宅ローン控除がどのような条件で適用されるのか、遺族年金の計算、相続時精算課税制度の基本知識、税金の計算、介護保険など、定番の問題も出題されておりましたが、やはり、いずれの知識もFPとして業務に精通していく上で当然に知っていなければならないことだと感じました。

これからFP試験を受ける方が試験対策として考えておいた方が良いのではと感じたこと

昨今の試験問題の傾向を見ますと、法改正されたものの中でも、特にFP実務に重要なことは、早い段階で試験に問われている印象を受けます。

今回の配偶者控除の法改正やつみたてNISAもそうですが、これから消費税が増税される予定であることに伴い、住宅ローン控除の適用も変わることになっています。

つまり、住宅ローン控除がこれまでとどのように変わることになるのかを押さえておく必要性はあると当事務所では感じています。

また、iDeCo(個人型確定拠出年金)も同様です。

つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)を活用した資産運用や将来の資産形成は、若年者を中心にニーズが多く、これらの知識を当然に知っておくことはFP資格保有者に当然に求められることだと思います。

いつ、試験に問われてもおかしくはない重要な事項だと当事務所では見ています。

たとえば、iDeCo(個人型確定拠出年金)の掛金は、税法上、どのような取り扱いがされるのか、どのような控除として適用されるのか、などは基本ですから当たり前に答えられるようにしておきたいですね。

なお、iDeCo(個人型確定拠出年金)の掛金は、税法上、小規模企業共済等掛金控除として、全額所得控除の対象です。

これだけ知っているだけでも、学科試験や実技試験の両方で活用することができそうです。

まだまだポイントはたくさんあると思っておりますが、企業系FPではなく独立系FPで実務に携わっているからこそ試験対策として考えておいた方が良いと思えることが、幅広い分野で思い浮かぶわけです。

FP資格試験に合格する人と不合格になる人の違いはどこにあるのか

FP資格試験の講座を通じて伝える側の立場としての経験則になるのですが、資格試験に合格する人と不合格になる人との違いは、これまでの経験を通じておおむね固まっています。

あくまでも当事務所の経験則ですので、参考までに気になる方は読み進めていただければと思います。

得意分野を見つけている

FP2級や3級の資格試験は、ライフプランニング・リタイアメントプランニング、金融資産運用設計、不動産運用設計、リスクマネジメント、タックスプランニング、相続・事業承継といった6分野から成り立っています。

学科試験では、各分野から10問ずつ計60問、実技試験でも6分野から均等に出題されますが、いずれも60点以上で合格であり、かつ、絶対試験です。

絶対試験とは、100点満点中60点を取っていれば、それぞれの分野に偏りがあったとしても合格になる試験です。

つまり、自分の得意分野を見つけて、得意分野で大きく加点できる人は合格する近道になるため、有利に試験に臨めると当事務所では考えています。

キーワード学習で要点をしっかりと押さえている

当事務所では、FP資格取得講座を受けられる方に対して、キーワード学習で効率よく合格してもらうように推奨しています。

FP試験の学科試験および実技試験は、〇×問題が多いため、試験で問われるポイント(言葉や数字のキーワード)を押さえていれば、加点しやすくなり、合格への近道になります。

不合格になる人は、試験対策に不要なことまで突き詰めようとする方が多く見受けられます。

これって、今は無駄な努力であり、そのような時間があるのであれば、後述する過去問を1問でも多く解いてねっていつも感じ、当方は、はっきりお伝えしています。

まずは、試験に合格することが目標ですから、試験に合格するための要点(ポイント)を押さえていただき、合格した後に、ご自身で疑問な点を突き詰めてくださいねってことを伝えておきます。

過去問を繰り返し解いている

FP資格の試験は、過去問に始まり、過去問に終わるものだと思っています。

これは、FP試験に限ったことではありませんが、資格試験に合格するためには、過去問をとにかく繰り返し解いて、試験でもスラスラ解ける状況を作り出しておかなければなりません。

過去問をとにかく繰り返し解いている方が試験に合格していると言い切ります。

言われたことを守れる素直な心

こちらは、先のキーワード学習でも少し触れましたが、資格試験に合格するためのポイントや対策方法をお伝えしている立場としては、素直に言われたことを守っていただけている方が合格している印象を受けます。

もちろん、独自の方法を見つけて学習を進めていただくことは独自性があって良いことだと思いますが、これは、試験問題がスラスラ解けて、このままいつも通りできれば試験に合格するだろうと思われる人であれば構わないと感じています。

つまり、基本的な部分がわかっていない状態で、一人でステップアップしようとするのではなく、物事には順序ってものがあるわけですから、その辺がしっかりできるようになってからやってくださいねってことです。

言われたことを守れる素直な心を持った方は、飲み込みも早い印象も受けています。

割り切り学習ができる

FP試験は60点以上を取れば合格できる絶対試験でありますから、キーワード学習を中心とした割り切り学習はとても効果的です。

割り切り学習というのは、完璧主義者のように、満点や高得点を狙おうとするのではなく、どのような問題が出題されたとしても、常に合格ラインの点数をキープできる学習のことです。

これは、過去問題を繰り返し解いている方が自然とできていることになるのですが、頻出問題をしっかりと解いて確実に加点し、初めて出題された問題や難問が出題されたとしても、「わからないけどまあいいや」のように割り切れる状態を作り出せていることが大切です。

なぜならば、それらの問題が解けなくても合格ラインに達しているのであれば、得点できようができまいが関係ないですよね。

60点以上取れれば何点取ったとしても合格ですから、効率よく学習を行い、常に7割から8割程度の点数を取れる状況を割り切り学習で行えている方は余裕もありますし、合格している方が多い印象を受けます。

おわりに

FPの実技試験で感じたことを面倒くさく長々と語ってしまいましたが、独立系FPとしてFP実務に精通しているものとすれば、今後も机上で解ける問題だけではなく、顧客のことを考えたより実務的な問題が出題されるように説に願いたいと思っています。

それは、FP試験を難しいものにしろや独立系FPだから優れているとかそういったことを言っているのではなく、FP資格者の質をもっと高めることによって、不安を抱えている顧客にもっと寄り添えるFPが増えてくれるきっかけになってもらえればという当事務所の願いがあります。

ファイナンシャルプランナーの資格は、1級から3級まであり、どの級を取得したとしてもファイナンシャルプランナーと名乗っている現状もあります。(本来は、級を付さなければなりません)

FPを生業としているものとしては、この辺についても、もっと厳格にしていただき、3級や2級で終えるのではなく、最上級のFP資格まで取得してくれる方が多くなってほしいものと感じます。

それが、これからもっと厳しくなっていく生活環境中で、多くのお金の疑問を抱えている方の助けになるものだとも思います。


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