先日、子どもを保育園に送ってから家に帰る道中で、高齢者が自転車に乗って出されているゴミをあさって拾っているという衝撃的な瞬間を目撃してしまいました。
少しでも金目になりそうな物を自転車のかごに積んで去っていく姿を見た時、「自分はこうなりたくないな」と本気で思いました。
正直、この内容を綴るかどうか迷った部分がありましたが、FPという仕事をして年金について学んだり、お客様の懐具合を見させていただいているからこそ多くの皆さまに伝え、個々が何かを感じ取っていただくきっかけになればと思い投稿しております。
実は、この衝撃的なものを見た日にたまたま日本経済新聞に目を通したところ「高齢者年金生活苦しく」という見出しがありまして、正にタイムリーな内容で何か運命的なものを感じた経緯も綴るきっかけになった理由としてあります。
高齢者の年金生活が苦しいとはいえ、少なからず確実に言い切れることとして、今、高齢者で年金の支給を受けている人の方が私たちが将来受ける予定の年金よりも厚みのある年金制度で保障されている現実がそこにはあるのです。
そのため、今、年金生活が相当苦しいという高齢者の方は、現役世代であった当時、厚生年金に加入していなかった場合やそもそも年金を納めてこなかった場合などの原因が考えられると思います。
これって実は、今の私たち世代にもあてはまっていることだと考えます。
つまり、働いて国民年金を納めている人と働かないで国民年金を納めていない人や年金の免除を受けている人、将来の年金対策をしていない人などは、結果として今、年金生活に苦しんでいる高齢者の皆さんと残念ながら同じ道を通ることになると思うわけです。
自分年金づくりが叫ばれている中で、国の政策にもいろいろな問題があるとはいえ、やはり自分自身のことは、自分自身で何とかしなくてはならない時代であることをひしひしと感じております。
ある意味、こんな厳しい時代であるとはいえ、私たち若年者にとって長い時間をかけて自分年金づくりができる「猶予」があることは、ある意味恵まれていると個人的にものすごく感じております。
後悔は先に立つことがありませんが、後悔をしなくともよい老後の人生を送れるチャンスや準備ができることは、プラス思考で考えるべきであると私は思います。
1年に1回送られてくる「ねんきん定期便」に目を通し、将来の老後生活に対する危機意識やリスク回避するためのちょっとしたきっかけになっていただければと下世話ながら思っています。