トップページ > 日記 > FP相談に対応したお客様との中で感じた老後資金とiDeCoの話
FP相談に対応したお客様との中で感じた老後資金とiDeCoの話

先日、当事務所のお問い合わせを通じてFP相談にいらしてくれたお客様とのお話の中で、老後資金対策とiDeCoの話がありまして、それについて率直に感じた話をブログに綴っておきたいと思います。

実のところ、同じくらいの時期に、東京の法人様から定期執筆に関するご依頼がありまして、iDeCoや老後資金などといった将来の老後生活が不安な若年者の方に対して定期執筆の依頼をいただいたのですが、昨今、このような需要が多く増えていることを踏まえますと、なおさら、早い内から老後資金対策をしておく必要がある時代であることを強く感じます。

FP相談の中で、お客様に対して申し上げたこととして、1つ目は、ご自身が就かれている職業や価値観によって老後生活資金の準備は変わってくるということ、2つ目として、ちまたでよく言われている「老後生活資金に3,000万円必要」といったことは真摯に受け止めてはならないといったことをお伝えさせていただきました。

なぜ、そのようなことを申し上げたのか、あくまでも私個人の考え方になるものの、お金の専門家であるFPとしての1つの考え方として目通しいただければと考えます。

ご自身が就かれている職業や価値観によって老後生活資金の準備は変わってくる

こちらは、会社員や公務員など給料を収入とされている方が多いことを踏まえているのに加え、相談者様自身もこれにあてはまっていることからお伝えさせてもらったものになるのですが、通常、これらの職業に就いている方には「定年退職」があり、一生涯を通じて安定した高収入が入ってくるわけではありません。

そのため、公的年金を含めた老後生活資金について考えておく必要があるものの、ご自身がどのような老後生活を送りたいのか?といった価値観によって、準備するべき金額が異なってくるところにあります。

また、公的年金は、原則として「偶数月の15日」に「前月分および前々月分の2ヶ月分がまとめて支給」される仕組みになっているため、たとえば、6月15日に4月分と5月分の公的年金の支給を受けた場合、次に支給される公的年金は、8月15日となり、7月にお金が入ってこない1ヶ月のタイムラグが生じます。

この辺のことも考慮した老後生活資金の準備がどうしても必要になってくると考えられ、貯蓄やその他の方法でまとまったお金があれば望ましいのですが、これらのお金がないということであれば、多少なりとも問題が生じる懸念があると考えられます。

多くの皆さまがご存じのように、お金って簡単に貯まるものではありませんし、なおさらまとまったお金を準備するということであれば、長い時間をかけて少しずつ貯めていく方が無理なく、より確実に貯められるはずです。

ただし、貯蓄一辺倒のお金の考え方は、大変申し訳ないのですが、時代遅れのナンセンスだと私は声を大にして伝えておきたいと思います。

時代の流れや変化に対応できない方は淘汰されていきますように、お金の準備も貯蓄一辺倒から変える考え方を持つ必要があり、老後資金を貯めたいのであれば、節税しながら老後資金が貯められる「iDeCo=個人型確定拠出年金」を活用されることをおすすめします。

ちまたでよく言われている「老後生活資金は3,000万円必要」は真摯に受け止めてはならない

私は、この文言?を見るたびに、大変言葉は悪いのですが「バカじゃない」っていつも思っています。

なぜならば、前項でもお伝えしましたように、老後生活の価値観は人によって異なるためです。

たとえば、私の例で考えてみます。

私は、自営業であり基本的には会社員や公務員の方と異なり、定年退職といったものがなく、いわば、60歳や65歳といった年齢になったとしても仕事を続けられますし、収入もそれなりに入ってくると思われます。

そのため、老後生活に3,000万円といった大金を用意しておく必要なんて少しも無いわけです。

また、この言葉には非常に多くの誤解があると思っておりまして、まとまった3,000万円を用意しておかなくてはならないのではなく、重要なのは、「一生涯を通じて老後生活にお金が足りなくならないような準備をしておいてね」ってことなんです

仮に、百歩譲って3,000万円が老後生活に必要なお金だとした時に、まとまった3,000万円を用意しておくのではなく、3,000万円を受け取れるような方法を様々な方法で準備しておいてねってこと。

極端な例えですが、まとまった3,000万円を用意して少しずつ取り崩すのも、毎月10万円ずつ25年間受け取れる準備をしておくのも結果として同じ3,000万円でしょってことを言いたいわけです。

だから、この表現って本当におかしいべって私はいつも感じており「バカじゃない」って言いたくなっちゃうわけです。

ご自身の価値感によって老後生活資金は異なります。

決しておかしな話を真摯に受け止めないようにしていただきたいものです。

おわりに

悪い言葉をブログに綴ってしまいすみませんといった気持ちも少しはあるのですが、FP佐藤元宣が感じたことをストレートに発信する「もとのブログ」といった表記でブログを公開しておりますので、今回は、表記に免じて勘弁していただければ幸いです。

ただ、インターネットサイトなどの情報を色々と拝見しますと、めちゃめちゃな内容も飛び交っていることが確認でき、情報の正確性やお金の正しい考え方は自分の人生に直結してくることでありますので、時には、ご自身で勉強したり、当事務所のような独立系FPへ授業料を払って勉強するくらいの気持ちを持っていただくことも大切だと思います。

最後は、ちょっと広告宣伝みたいになってしまいましたが、老後生活もお金の考え方も自分次第だと私は感じますが、どうでしょう?


スポンサーリンク
スポンサーリンク