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セミナーの依頼をいただいたのに複雑な想いになってしまった話

本日、当事務所へ一本の電話がありまして、とある企業さんからファイナンシャルプランニングにかかるセミナーのご依頼にかかるお問い合わせをいただいたのですが、とても複雑な想いになってしまいました。

というのも、セミナーの講師をお引き受けするとなりますと、ご依頼いただいた内容をはじめ、セミナー資料の作成、当日にお話しする時間、移動などといった時間や手間といったものをどうしても報酬という形で価格転嫁しなければなりません。

そのため、最低限の報酬というものがどうしても発生するわけでありますが、今回、ご依頼いただいた企業様の予算が当事務所が設定している最低限の報酬を下回っていることから、丁重にお断りさせていただきました。

かみさんからは、ボランティアの一環としてやってあげれば良かったのに・・・と言われたのですが、何と言いましょうか、ボランティアの一環であったとしても、さすがにごめんなさいのご予算だったこともあり、せっかくセミナーのご依頼をいただいたのに、何だかとても複雑な想いになってしまいました。

独立系FPという仕事をしておりますと、広く多くの方に対してファイナンシャルプランニングのことやお金のことも含めてお伝えしたいことって正直たくさんあるのは山々なのですが、当事務所の毎日の業務や家族を養っていかなければならないといった責任を考慮すると、どうしてもお引き受けが難しい報酬額というのはあると思うのです。

また、双方がwinwinの関係になるのがセミナーの醍醐味であると私は思っている部分もありまして、受講される方は、情報を仕入れ活用するきっかけが与えられる、講師をする側は、それに見合った報酬を得るといった関係性があるわけですから、この関係性はしっかりと保っておく必要性があると私は感じています。

正直なところ、今回お話があった企業様の場合ですと、先のボランティアとしてお話してあげられる価値のあるところなのかもしれないと思っている部分があるからこそ、なおさら、もやもやしている部分があるのかもしれません。

また、私自身が持っている価値観や考え方と合致していれば、迷うことなく採算度外視でお引き受けしていた部分もあったと思うのですが、セミナーの内容や目的をはじめ、構想や想いがしっかりと伝わらなかったこともお引き受けをお断りした要因であったと思います。

たとえば、子どもたちのためにお金の教養を身に付けさせたい、子どもの将来のためのお金の対策として話をしてほしい、子育て世帯がお金に困らない幸せになる方法について話をしてほしいなどなど、私自身が持っている重要な課題とマッチングしていれば心が動かされていたことは確かだとも思います。

私自身は、末っ子が0歳でありますから、少なくとも子育て世帯が抱えているお金の悩みや不安について、とてもよくわかりますし、そのような方々と想いを共有する上での1つの助力はできていたと思うと、とても残念な気がしてなりません。

当事務所では、セミナーのご依頼を基本的にお断りすることはないように心がけておりますが、ご予算が少ない場合は、どうか、セミナーを開催する想いを率直にお伝えいただけましたら幸いです。

私の考えとマッチングしており、とても心を動かされた時は、採算度外視で謹んでお受けしたいと思いますので、宜しくお願い致します。


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