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カードローンに年収上限を自主的に設けるという今さら感な話

カードローンは、カード1枚でお金を自由に借りることができるもので、クレジットカードに付帯されているキャッシング機能やアコムやアイフルなどといった消費者金融からの借入と何ら変わることはありません。

あくまでも借入する相手(機関)が異なるだけで、仕組みは同じというわけです。

日本国内には、都市銀行から地方銀行まで多くの銀行が存在しますが、その中でも「三菱東京UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」は、日本の3大メガバンクと呼ばれており、これら3つの大手銀行では、カードローンの融資に対して年収上限を自主的に設けることにしたことがニュースとなりました。

参考 ヤフージャパンニュース カードローンに年収上限=過剰融資批判受け―3大銀行

当事務所のブログで、以前もこのことについて触れさせていただきまして、銀行が取り扱うカードローンと消費者金融が取り扱うフリーローンの貸付は、いわばどちらも同じ性質のものであるのにも関わらず、消費者金融の貸付は、総量規制の対象、銀行の貸付は総量規制の対象外というおかしな現象がずっと長く続いてきました。

総量規制とは??

貸金業法により、お客様が貸金業者から借りることのできる額の総額に制限が設けられている規制のことです。具体的には、借入残高が年収の3分の1を超える場合、新規の借入れをすることができません。

※この規制が適用されるのは、貸金業者から個人が借入れを行う場合です。銀行からの借入れや法人名義での借入れは対象外です。
 

また、住宅ローンなど一般に低金利で返済期間が長く、定型的である一部の借入れについては、総量規制は適用されません。

出典 株式会社日本信用情報機構 総量規制に関するQ&A 総量規制とは何ですか?より引用

それなのに、今さら、カードローンの過剰融資が問題化し表面化したことによって、あたかも自分達が率先して対応をしました的なニュースにひどい嫌悪感を抱くのはおそらく私だけではないでしょう。

散々、過剰貸付で利益を得てきて良い顔をするわけですから、本当に腐っていると私は感じています。

この話につきましては、たまたま知り合いの認定司法書士も同じことを申しており、債務整理の手続きを行う傍らで、人の人生を再生させるというコンセプトの上では共通認識していることもあり、意思疎通が図れたことは言うまでもありません。

銀行系カードローンや消費者金融からの借入について頭ごなしで悪いというつもりは一切ありません。

ただし、普通預金や定期預金の利息が全く期待できない中で、これらの借入に対して支払う利息額について借入する前によく考える必要性は絶対にあるはずです。

支払利息分のお金を得るために、何日働いたお金が犠牲になるのか考えるだけでも、お金の借り方について改めて注意することができるきっかけになると私は考えます。

安易な借入をしなくともお金の問題を解決できる場合って実はたくさんあります。

わからない時は、お金の専門家であるFPをはじめ、様々な専門家に尋ねてみるのが良いと思います。


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