お金と物の価値というのは、その人の価値観によって決まるものであることを今日は改めて感じることができた日でした。
というのも、現在小学生の私の子は、春休み中で毎日遊びを満喫しているようですが、今日は、本人が以前から欲していたカードの発売日であったらしく、毎月の小遣いをコツコツ貯めて買うことを楽しみにしていたようでした。
とはいえ、現在、産休中の家内からそのカードを購入することに対して文句を言われたことに腹を立てた子どもは、自分の貯めた金を自由に使って何が悪いといった言い分でした。
一方、家内は、そんなものに高い金を支払って買うのではないといった言い分です。
さて、子育て世帯の皆さんにもよくあるパターンであると思いますが、あなたはどのように感じますか?
ちなみに、私は、子どもの言い分を尊重しました。
確かに、カードに対して大きなお金(2,000円程度)を支払うのはもったいないといった家内の言い分には同感するのは確かなのですが、そもそも自己のお金をどのように使おうがその使途について縛られる筋合いはやはり無いと考えます。
なぜならば、カードを購入するためのお金は、子どものお金であり、私たち両親から借入したものではないからです。
また、自らの貯蓄を切り崩してまで無理に購入したカードではなく、あくまでも毎月の小遣いを自分なりにコツコツ貯めた中の一部を使用し、万が一の時のために少しは残しておいた徹底ぶりでした。
さすがに私としても脱帽し、ガキの割にはしっかりと金の管理出来ているじゃないかと感心できましたし、そこいらの金にだらしない大人よりもしっかりしていると率直に感じました。
お金と物の価値とは、その人の価値観によって全く異なり、カードに2000円も出す気になれない私たち両親の感覚と子どもの感覚というのは、今回の件に限らず、ありふれていることを改めて感じた1日でした。
「借入」という裏技が使える私たち大人が、お金について子どもに伝えるべきこと
私たち大人は、子どもと違って欲しいものをどうしても手に入れたい時は、借入によってその欲求を満たすことができますが、子どもにはその裏技が使えないだけでなく、そのようなことができることも知らないと思われます。
しかしながら、まだ早いと思われがちですが、借金をしてまで自身の欲求を満たしたことによる代償やその後の末路という現実は伝えておく必要性はあると私は思っています。
なぜならば、現に借金苦で失敗している大人が多い現実がそこにはあるからです。
また、借入に依存してしまいますと、どうしても苦から解放されるために楽を選んでしまいがちなのが、借金苦になっている人の大きな特徴であると私は常に感じています。
そもそも借金をする時は計画的に行いましょうなんてよく見聞きしますが、お金の使途を問われないフリーローンやキャッシングをする方で計画的に行っている方なんて私ははっきり言っていないとすら思っています。
もし、計画的に金を借りるのであれば、使途を問われるような借金をすると思いますし、そもそも借金をしないような資産形成をしているはずです。
良い借金と悪い借金の違いを子どもに伝える
借金はしないことに越したことはありませんが、人生を生き抜く上で頼らなければならない時があるのは確かです。
たとえば、自動車ローンや住宅ローンなどの借金は、使い道が限定されており、計画的に借金返済をすることによって、少なくとも自分の生活水準や人生にプラスの影響を与えてくれるものになると私は考えており、いわば良い借金と言っても良いのではないかと感じています。
一方で、銀行系カードローンや消費者金融やクレジットカードからのキャッシングというのは、お金の使途が問われないものであり、お金が無くても自分の欲求を満たすことができる裏技であり、少なくとも悪い借金であると考えます。
このように、世の中には良い借金と悪い借金があることを子どもに伝えることは、大人になって社会人になるためのお金の教育として必要なことであると私は考えます。
子は親の背中を見て育つ?
家計のお金について子どもが介入することはありませんが、私たち大人(両親)の行動を子どもなりに見ているのかな?と感じることがあります。
具体的な内容は差し控えさせていただきますが、子どもが自分の小遣いをコツコツ貯めて好きな物を購入するために私たち両親が知らないところで計画を立てていたことは少なからず評価するべきだと思いますし、普段の家計管理をどこかで見られているのかな?と感じざるを得ません。
このような意味におきましては、お金にかかる良い考え方を知らず知らずの内に見せてあげられているのかもしれません。
お金に余裕を持った家計作りというものは、もしかしたら、子どもの教育にも役立っているのかもしれませんね。
逆に、お金に不安や不満を抱えているのであれば、子どもに見えないような配慮が必要とも考えられるでしょう。
私たち大人(両親)は、直接的ではなくとも間接的にお金の裕福にかかる影響を与えていることと思われますので、お金に関する子どもへの教育の一環として、私たちが良い風に変えられるところから変えてみることも時には必要なのではないでしょうか?