このコンテンツは、2020年(令和2年)8月31日に最終更新した「つみたてnisa(積立nisa)」は、おすすめできる資産運用なのかどうかについて、コロナショックが与えた運用状況と共に私の考えを紹介し解説したものでした。
しかし、2024年(令和6年)1月より新NISAが始まり、私たち個人の投資家にとって、これまでのNISA制度に比べてより良くなりました。
そのため、私自身が、過去につみたてNISAで資産運用したときの運用結果を紹介(公開)することにしました。
なぜならば、そのようにすることで、新NISA(つみたて投資枠)を使った資産運用って良いのか?悪いのか?を判断するわかりやすい答えになると思ったからです。
このコンテンツを最後まで読み進めてもらうことで、その答えは簡単に導かれるでしょう。
目次
トランプショックやコロナショックが与えた簡単な影響
このコンテンツは、2025(令和7年)4月18日に内容を大幅に改編したものです。
正に、改編現在においてアメリカのトランプ大統領による「トランプショック」が起こっています。
2020年(令和2年)2月頃から新型コロナウィルスが世界中に流行したことによって「コロナショック」が起こりました。
いずれのショックによっても株式相場や為替相場が毎日大きく乱高下(らんこうげ)し世界経済が大混乱に陥りました。
このような状況下で、投資初心者の人や資産運用についてよくわからない人からしますと「大損をしてしまいそう」「怖いなあ」と思う人が多いはずです。
はたして、このような心理・考え方は正解なのか?私の運用結果で確認していきましょう。
私が行った「つみたてNISA」の運用履歴を紹介
下記、すべての画像は、クリックまたはタップで大きく見て確認することができます。
上記画像のポイント(要点)は、2018年(平成30年)1月からつみたてNISAをはじめ、月10,000円分、投資信託を買付して積立投資を始めています。
そして、緑枠にありますように、同年9月まで同様の積立投資をしていることが確認できます。
なお、赤枠を確認しますと、2018年(平成30年)10月から月33,000円に金額を増額して、投資信託を買付しています。
なぜ、途中から月33,000円に増額したのか?
これは、新NISA制度に改正される前の旧NISA制度を確認するとその理由に納得してもらえるでしょう。
出典:SMBC日興証券 つみたてNISAと一般NISAの違いより引用
旧NISA制度は「つみたてNISA」もしくは「一般NISA」のどちらか一方を選択する必要がありました。
つまり、「つみたてNISA」と「一般NISA」の両方を併用して使うことができませんでした。
さらに、つみたてNISAを選んだ場合、年間で40万円までしか投資をすることができません。
ここで言う「年間」とは、その年の1月1日から12月31日までの1年間です。(令和7年度であれば令和7年1月1日から令和7年12月31日までといったイメージ)
加えて、投資方法が「積立投資」に限られているため、1ヶ月〇万円のようにしなければならず、一度に40万円を投資することもできません。
したがって、40万円を12ヶ月で割った33,333円が、つみたてNISAで最も多く積立投資できる金額になります。
私は、わかりやすく33,000円にしようと思い、10月より積立金額を増額したわけです。(楽にお金を増やせる感覚を得ただけでなく税金を徴収されるロスもないから)
つみたてNISAから得た短い資産運用期間の結果
つみたてNISAを2018年1月から始めて、下記の表を見ると2021年4月でいったん終了しています。
運用期間は、たったの「3年3ヶ月20日」という短い期間です。
ちなみに、下記画像にある「解約」は「売却」と同じ意味で、保有している投資信託を売却して現金化したと考えて結構です。
この「3年3ヶ月20日」という短い期間だけ積立投資をした結果は、以下の画像の通りです。
毎月積立して買付した投資信託(保有投資信託)の総額は、1,146,000円です。
そして、解約(売却)した投資信託の総額は、1,567,160円です。
つまり、「3年3ヶ月20日」という短い期間だけ積立投資をした結果は、1,567,160円-1,146,000円=421,160円(確定利益)でした。
なお、つみたてNISAで毎月買付していた投資信託の銘柄は、上記画像より「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」です。
ちなみに現在、私は違う銘柄の投資信託へ投資をしています。
このように、毎月一定額のお金を積立するだけで、それなりのお金を得られるのであれば、とても楽ではないでしょうか?
さらに、利益を得たとしても確定申告をする手間がないだけでなく、本来ならば利益に対して20.315%の税率を乗じた税金を納める必要もありません。
このコンテンツの冒頭で、新NISAの「つみたて投資枠」を使った資産運用は、従来のNISA制度にあった「つみたてNISA」と資産運用の仕組みは変わりません。とお伝えしました。

旧NISA制度と新NISA制度を比べてみると良さがわかりやすい
旧NISA制度と新NISA制度を比べて、大切なポイントを簡単に紹介しておきます。
なお、旧NISA制度の「つみたてNISA」は、新NISA制度の「つみたて投資枠」と仕組みは同じと考える。
同様に、旧NISA制度の「一般NISA」は、新NISA制度の「成長投資枠」と仕組みは同じと考える。
このように考えると両制度の違いがわかりやすくなります。
- 旧NISA制度
- 新NISA制度
特に重要な新NISA制度のポイントを箇条書きで簡単に紹介します。
・つみたて投資枠で1ヶ月あたり、最高10万円までを積立投資できるようになった(旧制度では33,333円)
・利益を得て税金がかからない期間は無期限となった(旧制度では、つみたてNISAは最長20年間、一般NISAは最長5年間)
・新NISA制度では、つみたて投資枠と成長投資枠が併用でき、どちらも使うことができるようになった
(一例として、つみたて投資枠で投資信託の積立投資を行い、成長投資枠で株式投資を行うといった柔軟な資産運用を非課税で行える)
・新NISA制度では、非課税保有限度額が1,800万円となっていて、保有している金融資産を売却して利益を得た後、その空いた枠を再利用できる
(旧NISAでは再利用できなかったため、賢く利用することで、新NISAで非課税の資産運用が継続して行うことができる)
コロナショックが与えた僕のつみたてNISA(積立NISA)運用状況をおおまかな時系列で紹介
前回ログイン日時が古いものから金額の流れを大まかに紹介していきます。
はじめに、2020年1月20日では、112,202円の評価益(含み益)が生じています。
厳密には異なるものの投資信託の含み益は、いま保有している投資信託をすべて売却した場合に得られる利益という意味です。
2020年3月14日では、新型コロナウィルスの影響によって、137,356円の含み損に転じました。
厳密には異なるものの投資信託の含み損は、いま保有している投資信託をすべて売却した場合に被る損失という意味です。
2020年3月26日では、含み損が少し減少しております。
2020年3月29日では、含み損がさらに減少しております。
2020年5月28日では、これまでの含み損が5,849円の含み益に転じました。
2020年8月14日では、評価損益が121,828円の含み益となり、時間をかけて2020年1月20日の112,202円の評価益(含み益)よりも増加しています。
最後に、これらの流れを基に投資初心者や新NISAへ興味のある人に伝えておきたいことがあります。
投資初心者や新NISAに興味のある人への注意喚起
新NISA制度の「つみたて投資枠を使って積立投資」をする場合、長い時間をかけて毎月・継続して積立することが極めて重要です。
そして、コロナショックやトランプショックなどのように、大きく価格が値下がりしたときこそ「大きなチャンス」なのです。
時が流れて、一時的に大きく値下がりした価格が元に戻ったとき、値下がりしたときに買付した投資信託が大きな利益をもたらしてくれます。
この理由は、すでに以下のコンテンツで紹介しており、ドル・コスト平均法が、大きなチャンスとなる答えです。
ドル・コスト平均法は、簡単な投資方法ですので、わからない人や中身が曖昧な人は、一度、上記コンテンツを合わせて確認されることをおすすめします。
目先の金額に捉われないで時間を味方につけること
これから紹介するメール内容は、実際に、当事務所のお客様で目先の金額に捉われた悪い考え方の一例です。
佐藤さん
いつも大変お世話になっております.
コロナの影響で、つみたてNISAは主人のはマイナス6万円、私のはマイナス4万円とどんどん下がってきております。これは様子をみるより仕方ないのですよね!?
一応確認までに教えて頂きたくよろしくお願いいたします。
〇〇様
いつもお世話になっております。
コロナウィルスの影響によって、株価・為替等が大幅に下落しておりますが、何ら問題ございません。
つみたてNISAやiDeCoを活用した積立投資の目的は、20年後や60歳時のように長い時間をかけて資産運用を行っていくものでございます。
したがいまして、一過性の大きな乱高下があったとしても、関係なく、これまで通り「継続」した積立をすることで結構です。
追伸、現状のように大幅な下落があった時は、むしろ「チャンス」であり、より少額の価格で買付できるため、長い目で見た時、当月や翌月などに買付したものが、後々大きく効果を表すことが十分に考えられます。
くどいようですが、あくまでも「株式投資」や「FX」のように、短期売買によって大きな売却益(キャピタルゲイン)を得ることを目的とした投資ではなく、20年後や60歳時といったゴール時に大きな資産が形成されていることを目的としたものでありますので、どんと構えていただければと思います。
上記メール内容にありますように、投資初心者の人が、短い期間で大きな含み損を抱えてしまうと心配になるのは当然のことです。
とはいえ、当初決めた資産運用の目的が、目に見える含み損の金額でぶれてしまっているのは悪い考え方の一例です。
なお、最もやってはいけないことは、含み損を抱えている状態で、これ以上マイナスが大きくなるのは嫌だと保有している投資信託を売却し、損失を確定させてしまうことです。
すでに紹介しましたが、私が行った資産運用例のように、含み損であったとしても、積立投資を長い時間をかけて継続したところに成功のポイントがあるのです。
短い期間で資産運用を行い、損失を確定させてしまうのであれば、そもそも最初から新NISA制度の「つみたて投資枠」を使った長期投資をやるべきではなく不向きな資産運用です。
だからこそ、資産運用する目的をあらかじめ考え、明確にしておくことが大切であり、こちらについては、以下のコンテンツでポイントを紹介しております。
たくさんの功労者のみなさんに広く伝わり役立つコンテンツになりますように
自己紹介ページなどでも紹介しておりますが、私自身、令和6年11月に大病を患いました。
このとき、令和7年1月下旬から、秋田大学医学部付属病院にある脳神経外科の多くの看護師さんには、約2ヶ月間、たくさんのご迷惑をおかけしました。
その感謝のしるしとして、新NISAや資産運用にかかるコンテンツを複数にわけて作成してきました。
なぜならば、日勤や夜勤で多くの患者のために努めており、その功労は、給料以上にお金を得ても良いことだと僕が勝手に感じたからです。
だからこそ、大変な想いをして得たお金を、楽に長い時間をかけて、積立、ほったらかすだけで、たくさんのお金を得られやすくする方法をお伝えしたいと思いました。
これが僕なりにできる感謝のしるしであり、ご迷惑をおかけしたお返しだと思っております。
これまで作成して公開しているコンテンツは、個人的には、秋田大学医学部付属病院にある脳神経外科の多くの看護師さんへ直接あてたつもりです。
しかしながら、朝早すぎる時間帯から勤労される人や逆に夜遅くから勤労される広く多くの人たちにも役立つコンテンツです。
そのため、大変な想いをしながら働いているみなさんにとって、難儀した以上に、手元にお金が残らなければならないのではないでしょうか?
最後の結び、願いとして、このコンテンツも含め、さまざまなコンテンツが、たくさんの功労者のみなさんに広く伝わり役立つコンテンツになりますように。
佐藤元宣FP事務所 代表 佐藤元宣