トップページ > 日記 > FP佐藤先生、質問へのアドバイスをお願いしますっていう話
FP佐藤先生、質問へのアドバイスをお願いしますっていう話

今回紹介する、FP佐藤先生、質問へのアドバイスをお願いしますっていう話は、「保険加入と住宅購入に関する内容」になります。

キーワードになるのは「年齢」「職業」「独身」部分になると思われますが、まずは、質問内容から確認していきましょう。

質問内容 就労不能保険または所得補償保険の加入検討

現在私は40代独身で、70代の両親と実家で暮らしています。

収入は月に手取りで20万円前後、支出は12万~15万円です。残りの月5万~8万円は貯蓄しており、現在2000万円程度の貯蓄があります。

今まで会社の団体医療保険に加入していましたが、転職に伴い解約したため保険の見直しを考えています。

保険は、独身なので死亡保障よりは就労不能状態に備えたいと思い、就労不能保険や所得補償保険等を検討しています。

しかし、それらの保険について詳しく調べてみると、「会社員は社会保険の傷病手当金があるから就労不能保険等は必要ない」という説も見掛けました。

転職後は、正社員ではなく派遣社員となりましたが、社会保険に入っているので傷病手当金はあるはず?

傷病手当金があるなら、保険加入はせず貯蓄で備えるのが良いのか・・・とも思えてきます。

転職後、無保険のままでいるのも不安なので、貯蓄している分を少し保険に回せれば、と思ったのですが、就労不能状態に対してどのような備えをするのが良いでしょうか?

将来的には実家を出て、住宅取得なども考えているので、貯蓄があると言ってもあまり余裕があるようには感じません。

アドバイス等いただけると助かります。

ファイナンシャルプランナーjp 就労不能保険または所得補償保険の加入検討 より一部改編引用

質問から考えられること 保険について

質問内容から「医療保険の解約」「無保険」などのキーワードがあることから、質問者様は、現在生命保険の保障がまったくないことが伺えます。

年齢が40代でかつ独身という立場であれば、将来、結婚するかもしれないといったライフイベントの含みを持ちつつも、やはり、生涯独身である状態の中で現在保有している2,000万円の資産を極端に取り崩さなくとも良い状態をキープしていくことが大切でしょう。

このように考えますと、今だけではなく、老後の医療費や介護費用といったことも念頭に入れた上で早急な保険の加入が必要になると思われます。

万が一、大病を患ったら保険に加入できないといったリスクを考慮した危機管理を持つことが求められると考えます。

質問から考えられること 傷病手当金および就業不能保険、所得補償保険

傷病手当金は、「健康保険に加入している被保険者が補償の対象となる」制度ですが、この手の質問内容は、いつも目先の部分にしか着目していないと感じざるを得ません。

質問者様は、現在、40代の派遣社員で健康保険に加入しているということは、派遣元が半分の健康保険料を負担していると推測できます。

ここで注意しなければならないことは、「今後、一生涯に渡って健康保険の被保険者のままではない」ということです。

これが意味することは、傷病手当金は一生涯補償される制度ではないということに加え、今後、引き続き現在の職業に就くことが可能なのか?といった懸念も含んでいます。

就業不能保険や所得補償保険の加入を検討することは、決して間違った考え方ではありませんが、優先順位としては、やはり医療保険の確保になると思われるほか、就業不能保険や所得補償保険の保険金支払い要件をよく確認して加入を検討するべきでしょう。

某保険会社では、万が一の事態に備えて給与収入をサポートするといった耳障りが良いものもあるようですが、保険金がどのような場合に支払われるのか確認することが何よりも重要です。

質問から考えられること 住宅取得について

質問内容からは、どのように住宅を取得するのかが記述されていないため、何とも言えませんが、住宅を取得するのは、年齢や職業といった面でハードルが少々高くなると考えることもできそうです。

2,000万円の資産をどのように使うのか?によって将来のお金の考え方も変わってくるとは思いますが、住宅ローンを組む場合は、必ずしも審査が通るわけではないことを念頭に入れておく必要もあるでしょう。

実家をリフォームするなどの方法もあると思われますが、兄弟姉妹がいるとすれば、相続の問題もあると考えられ、実家を出て住宅を取得する選択肢は、現状では再度考え直してみる必要性もあると思われます。

おわりに おひとりさまのプランニングもある

40代、独身、派遣社員といった条件では、残念ながら安定よりも不安定の方が強い印象を受けてしまい、2,000万円の資産も今後の状況や選択肢によっては悪い方向に転がってしまう懸念もあると思われます。

仮に、今後、独身のままいくのであれば、おひとりさまとしてのライフプランやリタイアメントプランを今の内に検討しておく必要もあるでしょう。

少なくとも課題は山積みであることは確かだと考えられます。


スポンサーリンク
スポンサーリンク