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60代のお客様のFP相談に応じて私が率直に感じている話

昨日、当事務所へ1本の電話が入りまして、FP相談をしたいということで即日対応をした話をブログに綴りたいと思います。

直接、当事務所へ電話が入ってご相談の依頼を受けることは度々あるのですが、電話のトーンや何となく急ぎな感じを受けたこともあったことから、電話を受けたその日に即日、相談の対応をさせていただきましたが、やはり、そのような感じがヒアリングやキャッシュフローの状態から読み取ることができ、いわば、即入院、即手術といったレベルのお客様でした。

詳細な話は、当然のことながらすることはできませんが、定年退職を迎え、年金生活がこれから始まろうとしている中で、住宅ローンの残債が多額に残っており、これまでの経緯をヒアリングし、とてもほっとくわけにはいかないと思えるような状況でした。

本来ならば、別途料金になるサービスも、あまりにも気の毒すぎるといったことから、私の独断で、1年間のキャッシュフロー表の作成を無償サービスで行いましたが、短期間で資産が枯渇してしまう恐れがあるほど重症ということもあり、昨日に引き続き、本日も来所いただき、事情を説明しました。

私が言っているいることをご理解いただき、また、藁をもつかむ思いで来られたことが感じられ、何とか、このお客様を助けてあげたいと思い、今、全力でプランニングや対策にあたっています。

今回の相談経験から私が率直に感じていることは、与えられた時間をいかにお金に変え、思いがけないことが起こった場合に、すぐに対策を施したり、専門家へ聞くなどの素早い行動と判断は自分自身や周りの家族のためになるのではないかと思っています。

たとえば、多額の住宅ローンを背負っているのを知らないで子供が相続をすることになった場合を考えてみましょう。

所帯を持って自分たちの生活で精いっぱいという方も多いと思います(私もそうです)が、そのような中で、何も知らずに、相続をすることになった場合、負の連鎖は、子供にも降り注いでしまうことになります。

このような事態だけは、絶対に避けなければなりませんし、いつかは相続人になる私たちも、いざ、自分が相続人になった時、どのようなことをしておかなければならないのか、自分たちの生活を守るためには、最低限何をしておく必要があるのか、などはしっかりと知っておかなくてはならないとも思います。

決して他人事ではないですし、親子がそれぞれのことを思うのであれば、しっかりと伝えておく必要があるのです。

相談されたお客様は、当事務所とFP相談(1年契約型)を締結したこともあり、これから時間をかけて1つずつ解決するための対策を施していくことになりますが、現状について子供が事態を知らないこともあり、折を見て伝えておく必要性があることはしっかりと説明させていただきました。

昨今、住宅ローンをある程度の年齢になってから組み始め、完済時年齢が70代といったことも多く見られる印象を受けますが、滞りなく完済することが難しく、かつ、定年退職や老後生活なども意識した返済計画をしっかりと立てておかなければ、今回ご相談に来られたお客様のように、かなり切羽詰まった状況になってしまうことは確かです。

また、最近では75歳まで働くといった、とても奇妙な話も出てきておりますが、体調面や雇用の関係なども踏まえますと、必ずしも働けるかどうかが不透明と言わざるを得ません。

楽観的に考えることは人それぞれですが、現実を考えた時、ちょっと厳しいんでない?と、一応FP資格を持っている妻と話をしたぐらいです。

いずれにしても、行き当たりばったりなのは厳しい老後生活を強いられることは言うまでもありませんから、多くの時間が与えられている今、若年者の世代の皆さまには、今後のライフプランをしっかりと考えていただくきっかけになればと本ブログを通じてお伝えさせていただきます。

追伸、あいかわらず、上から目線ブログですみません


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