本ブログは、職業訓練の簿記外部講師の依頼を受け、その業務が終えたことに伴い、率直に感じたことを忖度なしで綴っているものになります。
はじめに、令和3年9月上旬から令和3年10月下旬の約2ヶ月間にわたり、とある企業と職業訓練の簿記外部講師にかかる業務委託契約を交わし、昨日、この業務委託契約が一通り終了しました。
これまで、私は、簿記の資格を取得したいお客さまを対象に、マンツーマンによる直接講座を行い、また、自身の息子にも簿記の資格を取らせた経緯がありましたが、複数人に対してまとめて簿記の講義をすることは初めてであり、私自身にとって、今回の簿記外部講師は、貴重な経験をすることができたと率直に感じています。
その一方で、実際に職業訓練を受講する人の考え方や想いも講義を通じて垣間見え、一辺倒で自分自身が思った通りにいかないものであることも経験できたと思っています。
以下、長文になるかもしれませんが、職業訓練の簿記外部講師を終えて率直に感じたことを忖度なしで綴っていきます。
目次
職業訓練の良し悪し(満足度)は「講師」「教材」「訓練内容」で決まると感じた
職業訓練を受講する人にとって、職業訓練の良し悪し(満足度)は、「講師」「教材」「訓練内容」で決まるのではないか?と感じています。
これらは、具体的にどのようなことなのか?あくまでも私個人の主観ですが、それぞれについて語ります。
職業訓練の講師について
職業訓練の講師が、実際に行う職業訓練について、どのような考えで取り組むのか?考え方や姿勢は、職業訓練の良し悪し(満足度)に直接大きな影響を与えることになると思います。
これは、受講する前から把握することは難しいと思われますが、たとえば、今回のような簿記の場合、簿記の資格を取得(合格)してもらう目的を達成するほか、実際の実務で行われている会計処理(仕訳)の重要性や机上と実務の処理の違いなどをしっかりとお伝えすることができるかどうか?はとても大切なポイントの1つになるのではないかと感じています。
職業訓練の教材について
職業訓練で使用される教材は、極めて大切であることを今回の講師を引き受けて改めて感じています。
今回、引き受けた簿記の場合、たまたまではございますが、問題の出題傾向が大きく変化した時期だっただけでなく、何よりも受験時間が2時間から1時間に変わってまだ間もない時期でした。
つまり、この変わった出題傾向に準じたテキストや問題集などを使用した学習が当たり前に必要になるわけですが、指定された教材はそれに対応しておりませんでした。
加えて、出題傾向が変わらなかったとしても、過去問題で出題されているような内容も完全に網羅されていないという「落ち」もあり、それを補足するための資料作りをすることにもなりました。
もちろん、これはやらなくてもよいことなのですが、前述した講師の考え方に直接関係するものであり、私個人としては、直接就職に関係する簿記の資格取得において、ここは妥協どころか、確実にやらなければならないことであり、報酬対象外の仕事を自宅に戻ってから「ほぼ毎日」行うことに対して不満たらたらだったのが率直な感想です。
さらに、毎日の小テスト作成もあり、前述内容に加え自身の本業にも影響を与える結果となりました。
職業訓練の訓練内容について
実際に行う職業訓練の訓練内容も受講する人の満足度に大きな影響を与えることになります。
特に、実務に即して学べるのかどうか?は本当に重要になり、もっとこうできたら、このようなことができればもっとためになるんじゃない?といったことがたくさんあったことは確かです。
今回の簿記の場合ですと、当たり前に活用されている会計ソフトを活用した電子会計や社会保険の手続きにかかる実務を机上ではなく、実務に即して行うことができれば、イメージを持ちやすく即戦力になるスキルを身に付けられるきっかけになったのではないか?と感じています。
受講生本人の気の持ちようを感じることができる
職業訓練の簿記講師を行い、受講生本人の気の持ちようというのはとてもよく感じることができました。
たとえば、教材に難があった場合、多少の費用がかかってしまうものの、自主的に準拠した教材を買い直して学習する受講生の方も多くおられました。
また、毎日の講義を真剣に聞いてメモを取る人、そうでない人、寝る人など、受講生1人ひとりが、職業訓練に対してどのような気持ちで取り組んでいるのかが垣間見えたというのが率直な感想です。
職業訓練期間中にネット試験に合格!苦労が報われたとき
職業訓練が中盤から終盤に差し掛かり、受講生それぞれに差が生じてきます。
要は、理解している人、まだ足りていない人が二極化し、このままいったら合格する人とダメな人がはっきりと分かれることを意味します。
私個人としても、もう受験しても大丈夫といった人には、すぐにでも試験を受験して合格をつかみ取って欲しいという強い気持ちがありましたが、それは、学習している本人がご自身で感じていることでもあります。
実際のところ、日商簿記3級は、現在、統一試験だけではなく、ネット試験で基本的にご自身の受験したい日を選んで受験することができるようになっており、職業訓練期間中にネット試験を受験し合格をした受講生がおられました。
本人の努力が一番であることは言うまでもありませんが、感謝の気持ちを伝えられたとき、苦労が報われた瞬間でした。
また、講師最終日に、ほかの受講生の1人もネット試験に挑戦するということで、結果はどのようになったのか知ることはできませんが、いつも通りやれれば大丈夫な人ですから、きっと合格しているはずだと信じたいです。
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当事務所では、日商簿記3級の資格取得講座を行っております。
大手資格の学校に比べて受講費用は高額なのですが、サービス内容は良心的なのではないかと勝手に思っています。
ちょっと気になった人や興味のある人は、ぜひ、以下、当事務所のリンクから詳細をご確認ください。
日商簿記の詳細とネット試験について
日商簿記は、実務に非常に即した試験であると感じており、令和3年10月現在において、日商簿記3級であっても、中小企業の経理担当者として実務をこなすことが十分可能な知識を問われていると思います。
そのため、経理担当者として職に就きたい人にとってみますと、確実に取得しておくべき資格の1つであるとも思います。
以下、日本商工会議所のページとなりますので、日商簿記の詳細は、以下のリンクからご確認いただければと思います。
ちなみに、本ブログを読み進めていただいているユーザーの皆さまの中には、ネット試験について気になる人も多いと思われます。
大手資格の学校では、ネット試験や新出題傾向がどのような形になるのかなどをサンプルとして紹介しているリンクが日本商工会議所のWEBサイト内にあります。
参考:日本商工会議所 教育機関が公表した日商簿記検定試験 新試験の予想問題について
上記リンクから、新出題傾向やネット試験の傾向を大まかに知ることはとても大切だと思います。
おわりに
職業訓練の簿記外部講師を終えて率直に感じたことを忖度なしで綴らせていただきました。
簿記に限らず、資格試験に合格するためには、学習する本人の気持ちと教える側(講師)の気持ちがとても大切になると思います。
要は、どちらも強い気持ちがあれば、より良い結果を生み出しやすくなるものと考えます。
正直、苦労した部分も多くありましたが、実際に合格した受講生の人がおり、感謝の気持ちを伝えていただけたことで報われました。
これがきっかけで、新たな職に就き、人生が良い意味で転機を迎えるきっかけになる一助になったとするならば、これはおかしな意味ではありませんがすごいことなのかもしれません。
講師最終日は、感慨深いものがあり、緊張がほぐれたのか夜は珍しく体調不良で、がっつり飲む予定のお酒を飲みませんでした。
その分、今日、飲んで、食って、また来週からこれまで通り頑張っていきたいと思っています。