このページは、FX(外国為替証拠金取引)で働きながら副収入を継続して得るために知っておきたいこと(佐藤元宣FP事務所のオリジナル電子書籍)18ページです。
すでに公開しているその他のページにつきましては、下記の目次リンクから確認することができます。
はじめに、前回の17ページでは、トレンドラインとチャネルラインを活かしたシンプルで効果的な投資戦略を紹介しました。
また、17ページのまとめでは「重要な経済指標の発表や地政学リスクによる為替レートの大きな変動」によって、トレンドが終了し急なトレンド転換がある場合も伝えています。
万一、これらの発生リスクによって大きな損失を被るのを避けるためには、少なくとも「指値」と「逆指値」を設定しておかなければなりません。
そこで本ページ(18ページ)では、新規投資をするときに必ず設定するべき「指値」と「逆指値」の重要なポイントを紹介していきます。
目次
【イメージ】FX投資でいつか必ず経験する状況を考えてみよう
本ページのメインである「指値」と「逆指値」の重要ポイントを紹介する前にイメージしてもらいたい状況があります。
これは、FX投資をしていますと、いつか必ず経験する状況であり、指値と逆指値の重要性がイメージできる大きなきっかけになります。
また、書籍タイトルにある「FX(外国為替証拠金取引)で働きながら副収入を継続して得る」目的を考慮しますと、なおさらでしょう。
【1つ目の状況】仕事中や就寝中などでチャートを見たり損益状況を確認できない場合
普段、働きながらFX投資をする場合、チャートや損益状況を確認できない場合が必ずあります。
このとき、本来ならば得られていたはずの利益をしっかりと確定させられないこともいつかあるでしょう。

プラスであることに変わりないのですが、悔しい思いや何か損をしたような感覚になるのは私だけではないはずです。
このような状況を避けるために「指値」設定が必要になるわけです。
【2つ目の状況】予期せぬ出来事による為替相場の大暴騰や大暴落があった場合
為替相場は、世界各国の予期せぬ出来事によって、突然、異常に為替レートが上昇したり下降したりする場合があります。
これらの事象は、ほとんどないに等しいものの、絶対ではないため、このような不測の事態が生じた場合に多額の損失を抱えたり、投資資金のほぼすべてが無くなる可能性もあります。
このような大損失を防止し、損失を限定させる設定が「逆指値」です。
逆指値を設定しなかった場合、損失を限定させることができないため、含み損がどこまでも膨れ上がり、最悪な場合は「強制ロスカット」になります。

このような状況を避けるために「逆指値」設定が必要になるわけです。
新規投資で「買い注文」をした場合の指値と逆指値
出典:SBIFXトレード 指値注文・逆指値注文の活用方法より引用
上記画像を基に新規投資で「買い注文」をした場合の指値と逆指値について、実際の金額に置き換えて紹介します。
はじめに、為替レート110円で「買い注文」をしています。
指値設定は「120円」で、逆指値設定は「100円」です。
仮に、5,000通貨を投資していた場合、為替レートが120円に達したとき、指値設定により「50,000円の利益確定」を自動で行ってくれます。
逆に、為替レートが100円に達したとき、逆指値設定により「50,000円の損失確定」を自動で行ってくれます。
なお、指値や逆指値は、自分で自由に設定できるのが基本であるほか、途中で設定したレートを変更することも可能です。
新規投資で「売り注文」をした場合の指値と逆指値
出典:SBIFXトレード 指値注文・逆指値注文の活用方法より引用
今度は、上記画像を基に新規投資で「売り注文」をした場合の指値と逆指値について、実際の金額に置き換えて紹介します。
はじめに、為替レート110円で「売り注文」をしています。
指値設定は「120円」で、逆指値設定は「100円」です。
仮に、1,000通貨を投資していた場合、為替レートが100円に達したとき、指値設定により「10,000円の利益確定」を自動で行ってくれます。
逆に、為替レートが120円に達したとき、逆指値設定により「10,000円の損失確定」を自動で行ってくれます。
新規投資が売り注文であったとしても、指値や逆指値は、自分で自由に設定できるのが基本であるほか、途中で設定したレートを変更することも可能です。
【必ず厳守】投資途中で「指値」と「逆指値」を新規に設定できない。取り消しも絶対NG
指値と逆指値の設定は、新規投資を行うときに必ずセットでやるようにしてください。
なぜならば、新規投資時に設定しなかった場合、後から追加で設定することができないからです。
また、設定した指値や逆指値を取り消しすることも厳禁です。
なぜならば、一度取り消しした指値や逆指値は、後から追加で設定することもできないためです。

なお、設定した指値や逆指値は、いつでも何度でもレート変更することができます。
そのため、投資方針が変わって変更したくなったら、決して取り消しをせず、レート変更で対応するように厳守することが重要です。
まとめと次回予告
本ページ(18ページ)では、新規投資をするときに必ず設定するべき「指値」と「逆指値」の重要なポイントを紹介しました。
指値設定は、指定レートに達したときに自動で利益を確定させるための大切な設定です。
逆指値設定は、指定レートに達したときに自動で損失を確定させる防衛策です。
どちらの設定も、チャートを見る時間が限られている人にとって、毎日の生活に影響を与えないための負担軽減策として役立つ機能といえます。
指値や逆指値に達しますと、メールやスマホの通知で届くようにすることもできます。
仕事が一段落終えたときや朝目覚めたとき、スマホを見たら無事利益確定されたメールや通知を見ますと、ハッピーな気分になれることは確かです。
FX投資をする上で、指値と逆指値はどちらもセットで設定するのが基本です。
最初の新規投資時に、設定した指値と逆指値が入るようにすることもできるため、常にそのような注文になるようにしておくことを強く推奨します。
最後に、次回予告についてですが、まず、本ページは2024年6月27日に作成・公開しております。
6月末日も間近に迫り、6月もプラス収支で終えられる見込みである一方で、思い描いた収支にはならなそうです。
過去の経験や失敗から、このようなときに心掛けた方が良いのでは?と思うことをコラムとして紹介したいと思います。
下世話ながら、もしかしたら参考になるようなことがあるかもしれません。