このページは、FX(外国為替証拠金取引)で働きながら副収入を継続して得るために知っておきたいこと(佐藤元宣FP事務所のオリジナル電子書籍)17ページです。
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はじめに、前回の16ページ続きでは、トレンドラインを活かした投資戦略とサポート・レジスタンスの重要ポイントを紹介しました。
本ページ(17ページ)では、トレンドラインをさらに活かした「チャネルライン」を紹介します。
チャネルラインを知り、それを引くことによって、先に引いたトレンドラインがさらに活かされ、新規投資や決済ポイントが一目でわかりやすくなります。
トレンドラインとチャネルラインを活かしたシンプル、かつ、効果的な投資戦略を確認していきましょう。
目次
【トレンドラインの平行線】チャネルラインについて
出典:みんなのFX トレンドラインとは?引き方と見方、トレードでの活用のポイントより引用
チャネルラインは、トレンドラインに対して「平行」に引いた線のことをいいます。
一例として、上昇トレンドラインを引く場合、安値同士を線でつなぐことによって右上がりの線が引かれます。
チャネルラインは、この上昇トレンドラインと「平行」に引く必要があり、高値同士を線でつなぎます。
これら2つの線を引くことによって、上記画像のように、2つのラインの間をローソク足がジグザグ値動きします。
つまり、トレンドラインまたはチャネルラインをローソク足が突き抜けない限り、トレンドが継続していると判断できるわけです。
【重要】ダマシに注意!天井や底で間違った投資をしないためのポイント
上記画像は、USD/CHF(米ドル/スイスフラン)の実際に形成された日足チャートです。
緑色の線は、下降トレンドラインで、オレンジ色の線は、チャネルライン(下降トレンドラインの平行線)です。
画像を見て簡単にわかることは、下降トレンドラインをローソク足が上抜けしており、下降トレンドの終了とトレンド転換のサインが見て取れます。
今回のポイントは、赤矢印の部分です。
チャネルラインをローソク足がさらに下抜けしたことによって、大きく為替レートが下降する可能性があると予測できます。
このとき、新規投資を「売り注文」で行った場合、ダマシによって結果的に大きく含み損を抱えてしまうことになります。
ただ、余裕を持った冷静な投資判断と「ボリンジャーバンドの収束確率」を知っていたらどうでしょう?
少なくとも、事例のようなダマシに巻き込まれるケースは確実に避けられるでしょう。
トレンドラインとチャネルラインを活かしたシンプルで効果的な投資戦略
出典:みんなのFX トレンドラインとは?引き方と見方、トレードでの活用のポイントより引用
上記画像を基に、トレンドラインとチャネルラインを活かしたシンプルで効果的な投資戦略を紹介します。
はじめに、上昇トレンドラインは、サポートラインとしての機能を併せ持つ特徴があります。
そのため、上昇トレンドラインにローソク足が近づいた、もしくは達したときは「買い注文」を行う投資が効果的です。
そして、決済箇所は、チャネルラインにローソク足が近づいた、もしくは達したときです。
なぜならば、上昇トレンドラインに対して平行に引いたチャネルラインは、レジスタンスラインとしての機能を併せ持つ特徴があるからです。
つまり、レジスタンスによって、為替レートの上昇が一時的に止まって下降する前に含み益を確定利益にしておくことが大切で効果的です。
なお、下降トレンドの場合の考え方は、先に紹介した説明と逆の考え方になります。
【短い時間足はNG】トレンドラインとチャネルラインは「長い時間足」で引くようにしよう
上昇トレンドや下降トレンドの流れに沿って投資をすることができれば、時間効率の良いトレードが行え、安定した利益を得られやすくなります。
そのためには、トレンドラインやチャネルラインを引いて、サポート箇所やレジスタンス箇所を把握し、新規投資と決済を合理的に行うことが大切です。
このように言い切る理由として「FX(外国為替証拠金取引)で働きながら副収入を継続して得る」というページ作成の大きな目的があります。
働きながらFX投資を行う場合、チャートを細かく確認する時間を確保することは難しいと思われます。
そのため、長い時間を味方につけて、長い時間足を基準に投資をすることがとても効果的です。
このような状況を踏まえますと、私個人の主観であるものの「日足」を基準にトレンドラインやチャネルラインを引くのが望ましいと考えます。
1日おきにローソク足が更新される日足であれば、時間的に余裕が持てるだけでなく、小さな投資であってもまとまった利益を得られる期待が高まるからです。
長い時間足になればなるほど「信頼度」が増す
日足のように、長い時間足になればなるほど、トレンドラインやチャネルラインの信頼度は増します。
つまり、サポートやレジスタンス効果がしっかりと効いているトレンドラインやチャネルラインを引けた場合、そのトレンドに沿った投資は大きな結果をもたらすことになるでしょう。
また、長い時間足の場合、一度発生したトレンドが終了しトレンド転換するまでに長い時間を要することになります。
したがって、1つの通貨ペアだけでなく、多くの通貨ペアのチャートを確認し、複数の通貨ペアへ分散投資を行うことで、コツコツ利益を積み重ねていけるきっかけとなるでしょう。
ページ作成で感じたことと次回予告
本ページ(17ページ)では、トレンドラインとチャネルラインを活かしたシンプルで効果的な投資戦略を紹介しました。
日足のように長い時間足を基準にトレンドラインやチャネルラインを引き、流れに沿った投資ができれば、確実に負担が軽減されるはずです。
加えて、トレンドが終了してトレンド転換するまでの時間が長くかかるため、投資と決済のパターンにはめることができればなおさらでしょう。
ただし、このページを作成して1つだけあらかじめ注意しておかなければならないことを伝えます。
それは「重要な経済指標の発表や地政学リスクによる為替レートの大きな変動」です。
昨今のわかりやすい事例でいえば、過剰な円安に対して政府日銀が行った為替介入がわかりやすいでしょう。
これによって、一時的ではあるものの、円高に為替相場が大きく推移し、円相場のトレンドが変わったことがあります。
このように、予期せぬことが突然起こりますと、為替レートが大きく変動してトレンドが終了し転換することもある点に注意が必要です。
そこで、次回(18ページ)では、防衛策として「指値注文」と「逆指値注文」を中心にポイントの紹介をしていきます。