このページは、FX(外国為替証拠金取引)で働きながら副収入を継続して得るために知っておきたいこと(佐藤元宣FP事務所のオリジナル電子書籍)6ページ目です。
5ページ目では、FXで働きながら副収入を継続して得るための基本知識として「高金利通貨」とFXの大きな仕組みにあたる「スワップポイント」について紹介しました。
特に、高金利通貨へ投資を行い、自分の時間をお金に変えられる不労所得のスワップポイントは、働きながら副収入を得たい目的がある人にとってみますと、とても魅力的な仕組みです。
そこで本ページ(6ページ)では、先の魅力を伝えるために、少ない投資資金で多くのスワップポイントが得られる通貨ペアや実際の金額について紹介します。
目次
少ない投資資金で多くのスワップポイントが得られる高金利の通貨ペアと実際金額
スワップポイントは、政策金利の高い通貨を買って、政策金利の低い通貨を売ることでもらえるお金です。
(意味がわからない人は5ページ目を参照)
このとき、通貨ペアによって、投資に必要なお金(投資資金)やもらえるスワップポイントの金額は全く異なります。
これを踏まえ、ここでは、少ない投資資金で多くのスワップポイントが得られる通貨ペアと実際金額を紹介していきます。
【買い注文】MXN/JPY(メキシコ・ペソ/円)
高金利通貨の代表格と言っても過言ではない、メキシコ・ペソを買って、円を売った場合、スワップポイントを多くもらうことができます。
FX会社によって取引条件は異なることを前置きし、以下、ヒロセ通商で取引を行った場合の取引条件は以下の通りです。
上記画像より、最低投資通貨量は「1lot=10,000通貨」で、投資に必要なお金(証拠金)は「3,800円」であることがわかります。
これは、1lotを投じるためには、3,800円以上の投資資金(証拠金)がFX口座に入っていればよいことを意味します。
仮に、FX口座に50,000円以上のお金があったとしたとき、かなり余力のある投資が行えるといえるでしょう。
実際にもらえるスワップポイントの金額
上記画像より、仮に「1lot=10,000通貨」を投資した場合、買い注文を行っていることによって得られるスワップポイントは「26円」であることがわかります。
これを見たとき、たったの26円しかもらえないの?と思った人もおられるでしょう。
しかし、これは最も少ない通貨量を投じた場合のお金です。
つまり、投資をするlot数が多ければ多いほど、もらえるスワップポイントも増加します。
たとえば、MXN/JPY(メキシコ・ペソ/円)に「5lot=50,000通貨」を買い注文した場合、必要投資資金(証拠金)とスワップポイントは以下のような考え方になります。
・必要投資資金(証拠金):3,800円(1lotあたり)×5lot=19,000円
・スワップポイント:26円(1lotあたり)×5lot=130円
スワップポイントは、基本的に毎日付与されるお金です。
そのため、月単位や年単位でスワップポイントを積み上げたときの副収入はある程度まとまったお金を得られる期待が持てます。
・1ヶ月(30日間):130円×30日=3,900円
・1年間(365日):130円×365日=47,450円
そもそもの話、投資をほったらかして毎日ただでもらえるお金って金額の多少にかかわらずお得ではないでしょうか?
実際の為替レートの値動きと期待金額を検証
スワップポイントは、実際に投じたお金が含み益であっても含み損であってももらえるお金です。
しかし、為替差益や為替差損は、付与されるスワップポイントに比べて大きな金額になります。
これを踏まえて、以下、実際のチャートを基に「大切なポイント」を紹介します。
【チャンスは少ないが】こんなときに狙いたい期待値が高くなるポイント
メキシコ・ペソ/円のような高金利通貨で少ない投資金額で運用できる通貨ペアは、長い時間をじっくりかけてスワップポイントと為替差益をどちらも両方取ることが望ましいです。
このとき、取引をするチャートの時間足は「週足」や「月足」など、長い時間足を基準に行うことがとても大切です。
仮に、上記画像にありますように、週足を基準として、2023年12月18日(月曜日)にMXN/JPY(メキシコ・ペソ/円)に「5lot=50,000通貨」を買い注文したとします。
そして、ピンクの矢印付近にある緑色の枠で決済したときの期待金額は以下の通り。
・投資開始(2023年12月18日 月曜日):為替レート 8.222
・投資決済(2024年3月15日 金曜日):為替レート 8.917
・期待利益:46,580円 内訳 → 34,750円(為替差益)+11,830円(スワップポイント)
投資開始から決済まで、ローソク足がピンク矢印付近まで近づくのをスワップポイントをもらいながらじっくり待ちます。
この検証結果の場合、約4ヶ月で46,580円の利益でしたので、1ヶ月あたりの平均利益は11,645円です。
【なぜ、ピンク矢印付近で決済?】相場格言「頭と尻尾はくれてやれ」を癖付ける
先に紹介した検証において、画像のピンク矢印付近で決済することをお伝えしました。
このとき、なぜ、ピンク矢印付近で決済なのか?疑問に感じた人もいると思います。
結論から申し上げて、私が普段使っているテクニカル指標(ボリンジャーバンド)の+2σ付近にローソク足が近づいたからです。
この付近までローソク足が達しますと、後の値動きは反転する可能性が高いとされています。
そのため、時間をかけて成長させたお金をしっかりと「ものにする」ために、欲をかかずに決済し、次に狙える通貨ペアを探すといった感じです。
ちなみに、相場格言「頭と尻尾はくれてやれ」を知り、癖付けておくと、せっかくの利益を減らさず割り切って次に進めるためおすすめです。
相場の歴史の中で語られてきた教訓や戒めとなる言葉を、簡潔にあらわしたものを相場格言といい、この言葉も相場格言の一つです。
投資家の心理としては「最安値で買い、最高値で売りたい」ものですが、底値で買って天井で売ることはほとんど不可能で失敗しがちです。買うときも売るときも上下は少し残したほうがいいという考えです。
出典:auカブコム証券 頭と尻尾はくれてやれより引用
仮に、ピンク矢印付近で決済した後、引き続き為替レートが上昇しているのを目の当たりにし、悔しい思いや後悔をする人もいるでしょう。
しかし、実際に長い時間をかけて成長させたお金が、欲をかいたおかげで、大幅に減少させてしまったり、利益が損失になった場合の精神的苦痛は極めて大きいはずです。
このような事実は、失ってしまった目先の利益に捉われ、後に冷静なトレードができなくなり、大きな損失を被ったりする要因になりがちです(熱くなってしまう)
したがって、ほどほどにコツコツと利益確定する癖(勝ち癖)を付けて、普段から当たり前に行えるようになることが長い目でみたとき大切だと私は言い切ります。
少ない投資資金で多くのスワップポイントが得られるその他の通貨ペア
ここまで、メキシコ・ペソ/円を例に大切なポイントをまとめて紹介しました。
FX会社による取り扱いの違いはあるものの、メキシコ・ペソ/円のほかにも少ない投資資金で多くのスワップポイントを得られる通貨ペアがあります。
参考情報として、以下、本ページを作成している令和6年5月21日現在におけるヒロセ通商で取引した場合を例に表へまとめます。
通貨ペア | 1lotあたりの最低投資通貨量 | 必要投資資金(証拠金) | 注文方法 | 1lotあたりスワップポイント |
南アフリカ・ランド/円 | 1,000通貨 | 400円 | 買い注文 | 1.7円 |
トルコ・リラ/円 | 1,000通貨 | 200円 | 買い注文 | 3.5円 |
チェコ・コルナ/円 | 10,000通貨 | 2,800円 | 買い注文 | 10円 |
中国・人民元/円 | 10,000通貨 | 8,700円 | 買い注文 | 31円 |
香港・ドル/円 | 10,000通貨 | 8,000円 | 買い注文 | 25円 |
ユーロ/トルコ・リラ | 1,000通貨 | 13,400円 | 売り注文 | 96.5円 |
上記の通貨ペアを選んで注文方法の通りに投資を行った場合、決済するまでの間、スワップポイントが基本的に毎日もらえます。
表の見方として、たとえば、南アフリカ・ランド/円に50lot(50,000通貨)の買い注文をしたとしましょう。
このとき、必要投資資金(証拠金)は、20,000円(400円×50lot)で、1日のスワップポイントは、85円(1.7円×50lot)もらえることになります。
先に紹介しましたように、メキシコ・ペソ/円のような運用を心掛けることで、長い時間をかけてまとまった副収入を得られる期待が高まるでしょう。
6ページのまとめと次回予告
本ページ(6ページ)では、少ない投資資金で多くのスワップポイントが得られる通貨ペアや実際の金額について紹介しました。
高金利通貨に投資を行い、少ない投資資金でまとまった多くの副収入を得るための攻略法は以下の通りです。
・週足や月足など、長い時間足を基準にトレードを行う
・買い注文を行う場合、ローソク足ができる限り下にあるとき、売り注文を行う場合、ローソク足ができる限り上にあるときに狙う
・プラスのスワップポイントがもらえるような注文方法を行う
・無理せずに小さな投資で、長い時間をかける
最後に、7ページ目の予告をします。
本ページを作成・公開し、私がFXトレードの投資と決済基準に「ボリンジャーバンド」と呼ばれるテクニカル指標を使用していることを紹介しています。
これには、明確な私なりの理由があるほか、実のところ、本ページの画像で紹介したボリンジャーバンドは、自分なりにカスタマイズしたボリンジャーバンドです。
つまり、一般的に言われているボリンジャーバンドではありません。
なぜ、そのようにしているのか?
根拠を持ったFX投資をしたい人には、ぜひ参考情報の1つとして読み進めていただきたいと思っています。