このページは、FX(外国為替証拠金取引)で働きながら副収入を継続して得るために知っておきたいこと(佐藤元宣FP事務所のオリジナル電子書籍)5ページ目です。
4ページ目では、FXで働きながら副収入を継続して得るための投資方法として「長い時間をかけて複数の通貨ペアへ分散投資を行う」ことについて紹介しました。
ただ、4ページ目では、「FXで働きながら継続した副収入を得る」といった目的を達成する上で欠かせない「高金利通貨」について紹介することができませんでした。
ちなみに、FXの仕組上、高金利通貨へ賢く投資をすることで、自分が思い描いている副収入を働きながら楽に得られる可能性は十分あります。
そこで本ページ(5ページ)では、「高金利通貨」とFXの大きな仕組みにあたる「スワップポイント」について紹介します。
目次
FXで投資ができる「高金利通貨」とは
はじめに、FXで投資ができる「高金利通貨」について、以下、公益財団法人国際通貨研究所の解説を引用して紹介します。
高金利通貨とは、政策金利(中央銀行が金融政策の手段として操作する金利)など金利水準が高い国の通貨を指します。自国を基準にしてある国の金利が高いか否かの比較になるため、「高金利」の認識は国によって異なります。低金利である日本からみると他の多くの国の通貨は高金利になりますが、一般的には、先進国ではオーストラリア・ドルやニュージーランド・ドル、新興国ではメキシコ・ペソ、トルコ・リラ、南アフリカ・ランドなどが挙げられます。
出典:公益財団法人国際通貨研究所 高金利通貨より引用
高金利通貨は、その国の政策金利が高い通貨のことをいいます。
まずは簡単に、引用した解説部分のみを簡単にまとめると、高金利通貨と呼ばれる具体的な通貨ペアは以下のようなものがあげられます。
・AUD/JPY(オーストラリア・ドル/円)
・NZD/JPY(ニュージーランド・ドル/円)
・MXN/JPY(メキシコ・ペソ/円)
・TRY/JPY(トルコ・リラ/円)
・ZAR/JPY(南アフリカ・ランド/円)
本ページを作成している令和6年5月現在において、日本の政策金利は、他国の政策金利に比べて非常に低金利です。
そのため、上記で紹介した通貨ペアに限らず、日本円(JPY)に関係するすべての通貨ペアは、ある意味、高金利通貨ともいえます。
【高金利通貨への投資】誰でも簡単に副収入を継続して得られるスワップポイント
FXの仕組上、高金利通貨へ賢く投資をすることによって、継続してもらえるお金に「スワップポイント」があります。
スワップポイントとは、投資をするために選んだ通貨ペアの内、政策金利の高い通貨を買って、政策金利の低い通貨を売ることでもらえるお金です。
このとき、さまざまな国の政策金利をわざわざ調べて投資をする必要は一切ありません。
実際にどのようなことなのか?次項から具体的な例をあげてわかりやすく紹介していきます。
スワップポイントはFX会社のスワップカレンダーで必ず確認しよう
出典:ヒロセ通商 LION FXスワップポイントより引用
説明が重複しますが、スワップポイントは、それぞれのFX会社が独自で公開しているスワップカレンダーを見ることで重要な部分を簡単に確認できます。
ここでは、この重要な部分について、上記画像にあるスワップカレンダーを基にポイントの解説をしていきます。
スワップポイントが付与される日数の確認
スワップカレンダーより、このカレンダーは、2024年5月17日分であることが確認できます。
そして、付与されるスワップポイントは、「日数1」となっていることから、1日分であることがわかります。
投資通貨ペアに加え「買い注文」と「売り注文」でスワップポイントが異なる
スワップポイントは、自分が選んで投資をした通貨ペアによってそれぞれ金額が異なります。
また、その通貨ペアに対して「買い注文」をしているのか、「売り注文」をしているのかによっても異なります。
日本円が絡む「〇〇〇/JPY」といった通貨ペアの場合、買い注文によってスワップポイントがプラス、売り注文によってスワップポイントがマイナスです。
これによって、日本円は他国通貨に比べて政策金利が低いとわかります。
付与されるスワップポイントの実際金額を確認
上記スワップポイントは、1,000通貨(1lot)あたりにおける「買い」と「売り」のスワップポイントです。
一例として、USD/JPY(米ドル/円)に対して1,000通貨(1lot)を買い注文した場合と売り注文した場合の実際金額は以下の通り。
買い注文:スワップポイント=+17円
売り注文:スワップポイント=-30円
スワップポイントは、投資をするために選んだ通貨ペアの内、政策金利の高い通貨を買って、政策金利の低い通貨を売ることでもらえるお金でした。
つまり、政策金利の高いアメリカドルを買って、政策金利の低い日本円を売っているからプラスのスワップポイントがもらえているとわかります。
逆に、政策金利の高いアメリカドルを売って、政策金利の低い日本円を買った場合は、マイナススワップポイント分のお金を支払わなければなりません。
上記の特徴も含めて、次項では、スワップポイントは、いつもらえるのか?など、知っておくべき特徴をまとめて紹介します。
【特殊事情も紹介】高金利通貨へ賢く投資をするために大切なスワップポイントの特徴
ここからは、特殊な事情も含めて、高金利通貨へ賢く投資をするために大切なスワップポイントの特徴を簡単に紹介していきます。
スワップポイントが付与される日と付与条件
スワップポイントが付与されるためには、簡単な付与条件を満たしていなければなりません。
具体的には、通貨ペアを選んで実際に投資を行い、決済せずに翌日の取引日に持ち越したときにスワップポイントが付与されます。
出典:DMMFX スワップポイント・調整額:質問・回答詳細より引用
わかりやすくするために、ここでは上記画像の説明にある「夏時間」と「冬時間」を気にしないでください。
要は、通貨ペアを選んで実際に投資を行い、決済せずに翌日午前7時になるとスワップポイントが付与されていると考えます。
なお、FX会社によって、スワップポイントが付与される日数やタイミングは異なります。
そのため、それぞれのFX会社が独自で公開しているスワップカレンダーを毎日確認しスワップポイントの付与ルールを知っておくことが重要になるわけです。
土日のスワップポイントは、翌週水曜日にまとめて付与
為替市場は、土曜日の早朝から日曜日にかけて休場(トレードできない)となります。
そのため、この土曜日と日曜日のスワップポイントの取り扱いについて、多くのFX会社では翌週水曜日にまとめて付与している傾向が高いです。
上記画像は、令和6年(2024年)5月15日(水)のスワップカレンダーです。
スワップポイントの付与日数を見ますと「3日分」であることがわかります。
これは、前週の土曜日・日曜日・当日(水曜日)の3日分ということです。
つまり、スワップポイントが多くもらえる通貨ペアへ水曜日に投資を行い、木曜日まで決済しないことで、より多くのスワップポイントがもらえます。
私は水曜日を「スワップ3倍デー」と勝手に言っており、高金利通貨へ投資を行い、この仕組みを賢く活用することで副収入を継続して得る小技を駆使!
スワップポイントが付与されない場合がある
スワップポイントは、基本的に毎日1日分付与されるのが原則的な取り扱いです。
しかし、選んだ通貨ペアの国が祝日だった場合など、特殊な事情が重なりますと、スワップポイントの付与日数が変わる場合があります。
上記スワップカレンダーを見ると「NOK/JPY(ノルウェー・クローネ/円)」の場合、付与されるスワップポイントの日数が「0日分」となっています。
これは、買い注文・売り注文、どちらもスワップポイントが付与されないことを意味しています。
【私の実績を特別公開】自分の時間がお金に変わるスワップポイントは不労所得
このページは、令和6年(2024年)5月19日に作成・公開しているものです。
上記画像は、私が令和6年1月1日から5月19日までのFXトレードで得たスワップポイントの実績を表しています。
5月19日までの合計金額は88,112円となっており、1ヶ月あたりの平均獲得スワップポイントは「17,622円」です。
金額の多い・少ないは別として、スワップポイントの仕組みを理解し、その特徴を活かすことは、FXで副収入を継続して得るためのスキルになると思いませんか?
5ページ目のまとめと次回予告
本ページ(5ページ)では、「高金利通貨」とFXの大きな仕組みにあたる「スワップポイント」について紹介しました。
スワップポイントは、投資した通貨ペアが、含み益であっても含み損であっても関係なく付与条件を満たしていることで得られるお金です。
仮に、毎日200円をもらえるスワップポイントであったとしても、月単位や年単位で考えたとき、結果としてまとまったお金になりますよね?
これによって、毎月の生活にかかる何かの支出に対する補填になると考えることもできるはずです。
このように考えたとき、ただ預金にお金を預け入れて塩漬けにしているよりも、小さなリスクでスワップポイントを得る方が、よっぽど時間効率の良い運用といえます。
本ページを一通り読み終えた人の中には、スワップポイントに強い興味を持たれた人もおられるでしょう。
そこで次回6ページ目では、少ない投資資金で多くのスワップポイントが得られる通貨ペアをわかりやすく紹介していきます。