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他人事ではない住宅ローンの話

あこがれのマイホーム購入に心を踊らされて、毎日の平穏で幸せな生活を送れることが1番だと率直に思っておりますが、住宅ローンの長い返済期間において、いつ、どのような不測の事態が起こるのか誰にもわかりません。

実際問題として、このような不測の事態に備えて「受け皿を準備しておく人」と「受け皿を準備しない人」では、その後の人生に雲泥の差が生じてしまいますが、たとえば、マイホームを新築で購入し、5年後に病気で住宅ローンの返済が滞ってしまい、家を手離してしまった家族がいたと仮定します。

一般的に考えますと、年齢や職業などによって個人差があるほか、極めて低い確率かもしれませんが、重要なポイントは、起こり得る可能性が「決して0ではない」点です。

先日、これに似た話を実際に聞いた時、私は、「子どもがとてもかわいそうだ」と感じたのと同時に、親に対して「なぜ、そのような住宅ローンの組み方をしたのだろう」や「なぜ、もっと早く専門家FPに相談しないのだろう」と心から思いました。

これは、決して自分の儲けのためではなくて、親の考え方、生き方が子どもの将来の人生に大きな影響を与えるからこそ感じた想いです。

また、FPにもさまざまなタイプのFPが存在しますが、私が目標としている理想のFP像は、家族の幸せを提供することができたり、このような苦しい家族を助けられるFPであるからこそ、何と言いましょうか、「俺に聞いてくれればよかったのに」といった気持ちに心からなりました。

さらに、この話は決して他人事ではなく、私たち家族においても、不運な状況を招いてしまう可能性があることを改めて肝に銘じた瞬間でもありました。

あえて秋田県の専門家FPとして、少々厳しいことをいわせていただきますと、どのような事情が起こってしまったとしても5年やそこらで、住宅ローンの返済が滞ってしまうことは、「住宅ローンの組み方自体に問題がある」としか言いようがないのが率直な感想です。

そして、想定外のリスクに対する回避策が取れていなかったこともあげられます。

はっきりいって、家を売る側、金を貸す側の立場と私のように相談者の資産を守る立場では、住宅ローンのプランニングそのものが違うことをまずは皆さんに知っていただく必要があります。

そうでなければ、短い期間で住宅ローンの返済が滞るといったこのような問題なんて生じないはずだと私は思うのですが、皆さまはいかがでしょうか?

住宅購入は、子育てをしながらする親御さんが多いと思いますが、長期かつ多額の借金を返しながら子育てをしているわけでありますから、是が非でも失敗はされませんし、何よりも自分の身の丈にあった住宅ローンを組まなければいけません。

私は専門家FPであり、これから住宅ローンを組む子を持つ親であるからこそ、同じ境遇の方には、ほんの少しでも危機意識を持っていただきたいと思っています。

おせっかいで下世話な話でしたが、親の失敗は何も知らない子どもも被ることを、私たち親はもっと危機意識を持っておく必要があるのではないでしょうか?


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